• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

1989 Fiscal Year Annual Research Report

脳虚血時における脳血流調節因子の解析

Research Project

Project/Area Number 01570042
Research Institution山梨医科大学

Principal Investigator

竹内 亨  山梨医科大学, 医学部, 教授 (00020727)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀内 城司  山梨医科大学, 医学部, 助手 (40181523)
寺田 信幸  山梨医科大学, 医学部, 助手 (90155466)
Keywords大脳皮質血流量 / 内頚動脈血流量 / 椎骨動脈血流量 / 中脳以上の虚血 / 橋・延髄のみの虚血 / PO_2 / PCO_2 / 延髄血流量
Research Abstract

麻酔して不動化し、人工呼吸を行ったウサギを用い、以下の研究結果を得た。
1.脳血流を支配する5本の動脈が,それぞれどの程度大脳皮質血流量維持に関与しているか研究した。この結果、大脳皮質血流量は内頚動脈から主に血液の供給をうけ、椎骨動脈のこれに対する貢献度は少なかった。したがって、大脳皮質血流を左の内頚動脈のみで支配させても、皮質血流量は2%程度しか減少してかった。前脊髄動脈の皮質血流量および体血圧に対する影響は認められなかった。
2.両側椎骨動脈の血行を止め、脳血流を両側内頚動脈だけで支配さて、この両動脈を圧迫し内頚動脈を段階的に減少させていった時、体血圧と内頚動脈血流量、大脳皮質血流量と内頚動脈血流量は共に直角双曲線状の関係にあり、内頚動脈血流量の減少に伴い体血圧は上昇し、皮質血流量は減少した。したがって体血圧と皮質血流量との関係は逆相関の直線回帰式で示された。
3.橋と中脳の境界付近で脳動脈クリップをかけ、内頚動脈圧を減少させた場合、橋・延髄のみに虚血を起こさせた場合の5倍程に達する昇圧反応が得られ、その持続時間も有意に長かった。つまり脳虚血を受容し、延髄循環中枢を強力に賦活せさるニュ-ロンは中脳以上に多く存在することが示唆された。
4.延髄循環中枢付近の組織血流量は高O_2気体の吸入によって減少し、低O_2気体の吸入によって増加した。また高CO_2気体の吸入によっても延髄血流量は増加した。
5.脳虚血性昇圧反応の大きさは高O_2気体の吸入によって減少し、低O_2気体の吸入によって増大した。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi