1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570057
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小野田 法彦 群馬大学, 医学部, 助教授 (60106903)
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Keywords | モノクロナル抗体 / ウサギ / 嗅細胞 |
Research Abstract |
5匹の成熟ウサギ嗅球を攬拌し、マウスの腹腔に注入した。8週間後、脾臓を摘出した。脾臓を小切塊にし、さらに、脾細胞をバラバラに分離した後、骨髄腫細胞と融合し、約1000等分し培養増殖した。それぞれの培養上清液をウサギ嗅球切片と反応させた。さらに、二次抗体として蛍光色素の付いた抗マウスIgGとさせ、蛍光顕微鏡にて陽性を示す上清液をスクリ-ニングした。その結果、嗅球に陽性を示すものが40個見つかった。それらをクロ-ニングした後、40個の抗体中、2D5、4G12と名付けられた抗体を用いて、成熟ウサギ嗅上皮に対する染色性を検索した。 2D5嗅上皮上ある細胞の中、すべての嗅細胞を識別した。嗅細胞の細胞体、樹状突起、軸索は2D5陽性であったが、核は陰性であった。また、基底細胞、支持細胞、神経膠細胞、腺細胞、骨細胞は陰性であった。 一方、4G12は嗅上皮の上方2/3にある嗅細胞を識別したが、下方1/3にある嗅細胞を識別しなかった。2D5と同様に、その他の細胞群は陰性であった。4G12に対する染色パタ-ンはolfactory marker protein(OMP)に対する抗血清による染色パタ-ンと類似しており、感熟型嗅細胞を識別したと考えられる。しかし、OMPの分子量は18.5KDであるが、4G12に対する抗原分子の分子量は26.5KDであることが確かめられたので、4G12はOMPとは明らかに異なる蛋白を識別すると結論された。
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