1989 Fiscal Year Annual Research Report
捕捉化合物を用いた平滑筋細胞内カルシウム動員機構の薬理学的研究
Project/Area Number |
01570095
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
飯野 正光 東京大学, 医学部(医), 助手 (50133939)
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Keywords | 平滑筋 / カルシウム動員機構 / 捕捉化合物 |
Research Abstract |
本研究は、従来のスキンドファイバ-を用いた実験の欠点を補うために、捕捉化合物(caged compounds)を用い、標本全体のカルシウムあるいはイノシト-ル三燐酸の濃度を一様にかつ急速に増加させて、平滑筋におけるカルシウム放出機構を更に詳細に調べることを目的としてる。スキンドファイバ-の実験は、落射蛍光顕微鏡のもとで蛍光カルシウム指示薬の蛍光強度を測定しながら行うが、これと平行して捕捉化合物に対する強力な単発光照射が行えるように実験装置を組変えるのが今年度の目標であった。このために、スポット照明ストロボ装置(日新電子SA-100S)を購入し、その光をライトガイドで顕微鏡ステ-ジ上の試料室に照射できるようにした。捕捉化合物の光反応を起こすのに必要な光は紫外光であるので、これまでカルシウム指示薬として用いてきたfura-2は紫外部に吸収があるので使用することができない。そこで、可視光で励起できるfluo-3をfura-2の代わりにカルシウム指示薬として用いることにした。そのため現有の蛍光顕微鏡のダイクロイックミラ-を可視光励起用のもの(オリンパスBH2-DMGB)を購入してこれに交換した。補助金の交付内定が平成元年11月であったことと、ストロボ装置が受注生産品であるために納入が平成2年2月になるなどかなり慌ただしい状況である。従って、現在まで従来の実験装置に新しく購入した装置の設置を完了しようとしている段階である。これからできるだけ急いで、照射光事態が標本に対して影響を与えるかどうかなど基礎的なデ-タを収集して、平成2年度には、新しく組み上げた装置を用いて実際にスキンドフィアバ-の実験を行い、研究成果を取りまとめたいと考えている。
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Research Products
(1 results)