1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570175
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
白石 泰三 福井医科大学, 医学部, 助教授 (30162762)
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Keywords | 前立腺癌 / 潜在癌 / 癌遺伝子 / DNA抽出 / ras癌遺伝子 / myc癌遺伝子 / AMex包理 |
Research Abstract |
1.材料 AmeX(Aceton Methylbenzoate Xylene包埋)法により組織標本を作成し病理学的検索がなされたのは現時点で69例で,各症例あたり平均で20個のブロックが作成された。平均年齢は63.9才で、このうち17例(24.6%)に潜在癌が発見された。前立腺の収集は継続中である。 2.DNA抽出、分析 (1)Phenol抽出法と6M guanidine法の比較 組織からのDNA抽出法としてはphenol抽出法が一般的であるが、Bowtellにより6M guanidineを使用した簡便法が提唱されている。ヒト膀胱腫瘍株細胞(T24)と同白血病株細胞(HL60)を材料として用い二つの抽出法の比較を行った。Phenol法では細胞10^6個あたり8.2-8.5μg、guanidine法では5-14μgのDNAが回収され、収量には差がなかった。 (2)AMeX包埋組織からのDNA抽出 AMeX包理前立腺組織の100μ厚の切片は脱パラ前で43-56mgであり、脱パラにより平均42%減少した。脱パラした切片をphenol法ではproteinase K処理を、guanidine法では直接6M guanidine液による処理を行ったが後者では切片は消化されずDNA抽出は不可能であった。Phelnol法では48-65μgのDNAが得られ収率は0.13-0.15%であった。回収されたDNAはアガロ-ス電気泳動法により数十kb以上の高分子を多く含むことが確認され、癌遺伝子の検索も充分可能であることが示された。
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