1991 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト肝細胞癌の血管構築と腫瘍被膜ー栄養血管としての門脈血の関与と腫瘍被膜について
Project/Area Number |
01570178
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Research Institution | The Osaka City University |
Principal Investigator |
若狭 研一 大阪市立大学, 医学部, 助教授 (60158574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 幹己 大阪市立大学, 医学部, 教授 (90028316)
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Keywords | 肝細胞癌 / 血管支配 / 腫瘍境界部 / 腫瘍被膜 / 肝動脈塞栓療法 / 門脈 |
Research Abstract |
非浸潤性肝細胞癌は高分化で浸潤傾向に乏しく、周囲肝実質を大きく破壊する事なく、肝小葉構造にそって一見規規則に広がるような発育を示す。このような肝細胞癌の血洞と、非癌部肝組織、腺腫様過形成の類洞、および浸潤癌(Edmondson grade II以上のより低分化な肝細胞癌で膨脹性または浸潤性に発育する。)の血洞との異同を免疫組織化学的に検討した。 対象は非浸潤癌の内部に浸潤癌を認める肝細胞癌12病巣と腺腫様過形成9病巣である。ホルマリン固定パラフィン包埋切片を用い、UEAー1によるレクチン染色、第VIII因子関連抗原、CD68、リゾチ-ム、LeuーM1について免疫染色を行った。 非癌部肝組織、腺腫様過形成では類洞壁はUEAー1はごく一部に陽性で、大部分は陰性であり、クッパ-細胞は陽性であった。浸潤癌では血洞壁は多くの部分がUEAー1陽性であり、クッパ-細胞陰性であるのに対し、非浸潤癌ではUEAー1の染色性はごく一部に陽性、クッパ-細胞陽性であり、腺腫様過形成や非癌部肝組織とは明らかな差は認めなかった。“類洞"壁の毛細血管化については浸潤癌では著明であるのに対し、非浸潤癌では腺腫様過形成や非癌部肝組織と明らかな差は認めなかった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Kenichi Wakasa: "Effect of transcatheter arterial embolization on the boundary architecture of hepatocellular carcinoma" Cancer. 65. 913-919 (1990)
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[Publications] 岩狭 研一: "肝細胞癌の肝内転移と切除術後の予後" 外科治療. 61. 780-784 (1989)
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[Publications] 桜井 幹己: "肝内胆管破裂に及ぼす動脈塞栓療法の影響" 胆の膵. 10. 993-999 (1989)
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[Publications] Chikazumi Kuroda: "Limitation of transcatheter arterial chemoembolization using iodized oil for small hepatocellular carcinoma" Cancer. 67. 81-86 (1991)
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[Publications] Mitsukazu Gotoh: "Bile duct necrosis after partial hepatectomy and transcatheter hepatic arterial embolization." A.J.R.154. 1124 (1990)
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[Publications] 若狭 研一: "肝細胞癌の病理組織像" 消化器外科. 15. 212-223 (1992)