1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570323
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
吉田 勝美 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80158435)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武藤 孝司 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30209986)
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Keywords | 人工知能 / 予後 / ッコネクショニスト / 危険評価 |
Research Abstract |
本研究の主目的は、疾病発症危険度の診断及び予後予測を算出するシステムを開発する際の手法として、在来の統計学的手法及び人工知能的手法に加えて、ニュ-ロネットワ-ク法の有用性を検討することにある。今回、健康デ-タベ-スからの体系的な予後予測に関する知識を獲得するモデルの中でニュ-ロネットワ-クの有用性を検討した。本年度は、ニュ-ロネットワ-クを実験する為の環境を整備することにある。 1.デ-タベ-スからの実験デ-タの抽出:肝疾患及び脂質代謝異常に関連した検査成績をニュ-ロネットワ-ク学習用のデ-タとする為に、検査成績並びに保健指導項目をINFORMIXデ-タベ-スからテキストファイルとして作成した。検査値をニュ-ロネットワ-クの入力用デ-タとして利用する為に、各々の検査値を5段階の0,1の反応に変換するプログラムを開発した。 2.ニュ-ロネットワ-クのアルゴリズム:今回の研究では、Rumelhartらのback propagation(誤差逆伝搬法)を学習アルゴリズムとして採用しFORTRAN言語でプログラムを作成した。研究者らが既に開発していたプロトタイププログラムからシナプス結合、加算関数、闘値関数、出力関数を修正変更可能なように32のサブル-チンプログラムからなるシステムを開発し、デバック作業を終了した。 3.計算環境:ニュ-ロネットワ-クの学習に要する時間、高速処理並びに将来的な並列演算ボ-ドの導入を考慮して、32ビットコンピュ-タを購入設置した。主メモリ-の一部をRAMメモリとして使用できるよう構成設定を変え、動作確認を終了した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 吉田勝美: "Neuro-Network modelによる医療デ-タベ-スからの知識獲得" 医用電子と生体工学. 27. 114 (1989)
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[Publications] 吉田勝美: "コネクショニストモデルの知識獲得に及ぼす医学デ-タ構造" 医用電子と生体工学. 28. (1990)
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[Publications] YOSHIDA,K.: "MEDINFO89" NORTH-HOLLAND, 116-120 (1989)