1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570336
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
岡田 吉郎 鳥取大学, 医学部, 教授 (80031954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 仁 鳥取大学, 医学部, 教務職員 (00176439)
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Keywords | 年令推定 / 骨組織 |
Research Abstract |
1.鎖骨横断切片標本の作成 鎖骨横断切片標本の作成法としてミクロト-ムによる方法と研摩による方法との2通りの方法について検討した。脱灰後ミクロト-ムによって標本を作る方法は簡単でありかつ、染色によって器官を識別できる利点はあるものの、厚さが数μと薄いため、プレパラ-トに封入する際に波打ったり、めくれたりする場合が多い。研摩による方法は作成に手間がかかるが標本が波打ったりするようなことはない。又、組織構造も良く観察できる。今回は研摩法を採用した。 2.組織構造の観察 顕微鏡下で組織構造の観察を行なってきた。オステオン相互、オステオンと介在層との境界が不明瞭な個所が多く、個々の領域が正確に分離できない。偏光をほどこすことにより、境界線の明瞭度が増すが、全領域がきれいに分離できるところまではいかない。 3.コンピュ-タによる画像処理、面積計測 今後は新たに導入したコンピュ-タを用い、画像処理手法によって領域の分離度の改善を計りたい。通常の顕微鏡像と偏光顕微鏡像とを組み合せて画像処理を行なうことにより、分離度の改善が期待できる。オステオン、介在層ともに複雑な形状をしており、従来のメッシュをかぶせて、その数をかぞえることによって面積を計測する方法では誤差が大きい。コンピュ-タ画像によって面積を計測すれば、より正確な面積が求まることが期待できる。
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