1989 Fiscal Year Annual Research Report
RFLP法によるサルコイド-シス患者のHLA及びTcell受容体遺伝子の解析
Project/Area Number |
01570418
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
阿部 庄作 北海道大学, 医学部, 助教授 (60113510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 悦郎 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (10201831)
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Keywords | サイルコイド-シス / HLA / RFLP / サザンブロッティング |
Research Abstract |
サルコイド-シスの発症には何らかの免疫異常の関与が推定されており、一方で家族内発症例等より遺伝因子の存在も考えられている。我々はすでにテサルコイド-シスとHLA-DRW52の相関を報告しているが、このたびはRFLP法を用いて同病患者の持っているHLA-DR遺伝子について解析し、健常人との比較検討を行った。 サルコイド-シス患者32名(うちDRW52陽性者24名、陰性者8名)及び健常人対照47名(同陽性者24名、陰性者23名)の末梢血より高分子DNAを抽出し、6種類の制限酵素で消化後、アガロ-ス電気泳動、サザンブロッティングを行った。^<32>PをラベルしたHLA-DRβのCDNAをプロ-ブとして、ハイブリタイゼイション後、第一トラジオグラフィ-で解析した。 これまでの結果としては、1.血清学的に同一にタンピングされるHLA-DR特異性を持っていても、RFLPでは異なるバンドパタ-ンを示すことがあり、2.サルコイド-シス患者群と健常人対照群では、同じDRW52陽性者でも、RFLPで見られるバンドの頻度に違いがあった。しかし、3.サルコイド-シス患者に特異的にRFLPバンドは今のところ発見されていない。 今後は制限地図がすでに同定されている細胞株と比較し、具体的にどのHLA-DR抗原が、あるいは同抗原遺伝子のどの部分が発症にかかわっているかを検討したい。
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Research Products
(1 results)