1989 Fiscal Year Annual Research Report
脳虚血のpyruvate dehydrogenase活性に及ぼす影響
Project/Area Number |
01570459
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
片山 泰朗 日本医科大学, 医学部, 講師 (70152692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 恵 日本医科大学, 医学部, 助手 (70212701)
清水 純 日本医科大学, 医学部, 兼任講師 (70154292)
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Keywords | pyruvate dehydrogenase活性 / 脳虚血 / 脳代謝 |
Research Abstract |
目的:脳虚血および脳血流再開後におけるpyruvate dehydrogenase(PDH)の変動について、脳代謝諸量(ATP,PCr,lactate)と伴に検討を行う。PDHは細胞内のミトコンドリアにおいてピルビン酸が脱炭酸をうけてAcetyl CoAとなる過程を触媒し、TCA回路でのATP産生を律速する。またPDHは脳虚血において蓄積し細胞障害を惹起するlactateを減少させるkey enzymeでもある。従ってPDHは脳エネルギ-代謝および脳細胞障害と密接な関連を持つと考えられる。今回は虚血時間がPDH活性に及ぼす影響について検討を行う。また、PDH活性と脳代謝諸量との関連について検討を行う。 方法:高血圧自然発症ラット(SHR)を用いて両側総頸動脈結紮(BLCO)により不完全脳虚血を作成し、虚血30、60分、2、6および24時間にてPDH活性および脳代謝諸量(ATP,PCr,lactate)をcortexおよびcaudateにて測定する。 結果:現在、PDH活性および脳代謝諸量ともコントロ-ル値(無処置ラット)について検討中である。 総括:コントロ-ル値のみならず虚血時の各時期におけるPDH活性の測定をすすめる予定である。
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