1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570507
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
池田 正春 福岡大学, 医学部第2内科, 助教授 (40078770)
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Keywords | レニン / プロレニン / レニン活性 / レニン顆粒 |
Research Abstract |
本年度はレニン顆粒によるレニン活性化を中心に研究を遂行した。レニン活性化機構については不明の点が多いが、細胞内でのレニンの活性化は分泌顆粒(レニン顆粒)が成熟していく過程で分泌顆粒内で生ずる可能性が示唆されている。我々は細胞内小器管でのレニン活性化酵素の局在を明らかにするため本研究を行った。 <方法>イヌ腎のレニン顆粒は不連続密度勾配超遠心法により単離した。レニン顆粒膜は凍結、融解を繰り返し単離した。ヒト不活性型レニンはヒト羊水より流安分画により得た。ヒト活性型レニン濃度はヒト活性型レニンのみに特異性を有するレニンRIAキットにより測定した。 <結果>ヒト羊水より得た不活性型レニンを、イヌ腎より得たレニン顆粒又はレニン顆粒膜成分(100μg)存在下に200μ1の0.1M MES緩衝液、pH6(含0.1%ルプロ-ル)中で2時間インキュベ-ション後、ヒト活性型レニン濃度を測定した。不活性型レニンのみを同一緩衝液中でインキュ-ベ-トしたものをコントロ-ルとした。またトリプシンによる活性化も行った。レニン顆粒画分は、トリプシンと同等の活性化能を有し、同膜成分も84%の活性化能を保持していた。このレニン顆粒膜成分によるレニン活性化はインキュベ-ション時間及び膜成分量に依存した増加を示し、至適pHは5〜6であった。なおレニン活性はNーエチルマレイミドにより部分阻害を受けたがEDTAにより阻害されなかった。 <考按>インスリンや他のホルモンの中には分泌顆粒中でプロセシングを受けるものも報告されており、レニンの活性化に関しては、レニン顆粒中で生ずる可能性を示唆する報告がある。我々は今回、ヒト羊水不活性型レニンをイヌ腎レニン顆粒膜成分とインキュベ-トすることにより、レニンの活性化を認めた。このことはレニン活性化がレニン顆粒に存在する酵素により生じる可能性を示唆するものと考えられる。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Ideishi M,Sasaguri M,Ikeda M,Arakawa K: "Effects of the angiotensin converting enzyme inhibitors captopril,rentiapril,and alacepril in patients with essential and renovascular hypertension" Clin.Terap. 11. 441-451 (1989)
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[Publications] Ideishi M,Sasaguri M.,Ikeda M,Arakawa K: "Substrateーdependent angiotensin II formation in the peripheral circulation" Life.Sci. 46. 335-341 (1989)
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[Publications] Ikeda M,Oda K,Tsuji E,Noda K,sasaguri M,Ideishi M,Arakawa K: "Renin activation by membrane bound protease from renin granule fraction of the kidney" Circulation. 80. II-101 (1989)
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[Publications] Ideishi M,Ssaguri M,Ikeda M,Arakawa K: "Angiotensinーconverting activity of tissue kallikrein" Nephron. 54. (1990)
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[Publications] Sasaguri M,Ideishi M,Ikeda M,Arakawa K: "Inhibitory effects of kinins on angiotensin I conversion in the local circulation" Clin.Exp.Hypertension. (1990)
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[Publications] Sasaguri M,Ikeda M,Ideishi M,Arakawa K: "Kinin V,Part A" Plenum Publishing, 6 (1989)
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[Publications] Sasaguri M,ideishi M,Ikeda M,Arakawa K: "Current Advances in ACE Inhibition" Churchill Livingstone, 3 (1989)