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1990 Fiscal Year Annual Research Report

痴呆モデル動物の作成と、これを用いた痴呆の病態生理や回復過程の研究

Research Project

Project/Area Number 01570609
Research InstitutionKochi Medical School

Principal Investigator

池田 久男  高知医科大学, 医学部, 教授 (90033076)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岡田 理之  高知医科大学, 医学部, 助手 (20224024)
山下 元司  高知医科大学, 医学部, 講師 (30174684)
Keywords痴呆 / アルツハイマ-型老年痴呆 / 痴呆モデル動物 / 中隔野破壊 / 基底核破壊 / 水迷路課題
Research Abstract

1.痴呆モデル動物の作成方法に関して;前年度よりの継続的研究として諸々の脳破壊方法の検討を行ってきたが,脳破壊効果の安定性や持続性を行動学的並びに神経化学的に検討した結果,イボテン酸による脳局所破壊がモデル動物作成に最も適していると判断し,今後の痴呆モデル動物の作成にはイボテン酸による方法を採用して,研究を実施することとした。但し,従来は神経化学的に主としてアセチ-ルコリン系の機能低下と関連して,動物の行動変化を検討してきたが,近年,アセチ-ルコリン系以外の神経伝達物質と痴呆との関係が注目されてきたので、例えばMPP^+による選択的ドパミン系破壊ラットの行動変化について検討している。
2.モデル動物の行動・学習能力評価法について;前年度までは評価方法に主として8方向放射性迷路を用いてきたが,本年度はこの方法に加えて水迷路課題法を採用し,両者の比較検討を行った結果,デ-タ-の安定性,テスト期間の短縮,テスト環況の制限など総合的にみて,水迷路課題法が痴呆モデル動物の評価に優れていることが明らかになったので、次年度からの研究は主として水迷路課題法が採用されることになった。
3.モデル動物を用いた各種薬物の行動変化に及ぼす効果;上記のモデル動物の作成方法と、その評価方法に関する研究を基礎にして,実際に種々の薬物をモデル動物に投与して,その行動変化を検討している。今年度はレシチンとビタミンB_<12>の投与実験を行った。レシチンおよびビタミンB_<12>はそれぞれ単独に投与した場合は水迷路課題の得点低下を回復させることがなかったが,両者を併用した場合には得点低下が回復する傾向を示し,記憶の保持障害が改善されることを示唆する結果が得られた。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 池田 久男: "前脳基底部および中隔野損傷ラットの学習記憶障害における相違ー水迷路課題を用いての検討ー" 老年精神医学雑誌. 2. (1991)

  • [Publications] 山下 元司: "前頭基底部および中隔野損傷ラットの実習・記憶障害における相違ー特に水迷路課題についてー" 神経化学. 29. 440-441 (1990)

  • [Publications] 山下 元司: "Choline系機能低下による痴呆モデル動物の空間記憶障害ー特に水迷路試験についてー" 脳と精神の医学. 2. 338-342 (1991)

  • [Publications] Okada,M.: "Central depletion of dopamine in rats by 1ーmethylー4ーphenylpyridine" Life Sciences. 45. 391-399 (1989)

  • [Publications] 池田 久男: "脳コリン系損傷ラットの学習記憶におよぼすビタミンB_<12>とリン脂質の影響" 第9回日本痴呆学会抄録. 14 (1990)

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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