1990 Fiscal Year Annual Research Report
膵島アミロイド蛋白質の遺伝子解析等によるII型糖尿病の成因の解明と診断法の開発
Project/Area Number |
01570625
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Research Institution | Second Department of Internal Medicine, Chiba University School of Medicine |
Principal Investigator |
金塚 東 千葉大学, 医学部, 助手 (40134366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 英一 千葉大学, 医学部, 講師 (50009578)
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Keywords | 膵島アミロイド / 膵島アミロイド蛋白 / アミリン / II型糖尿病 / 遺伝子 / 膵島 / ラジオイムノアッセイ法 / 免疫組織化学法 |
Research Abstract |
II型糖尿病の成因は不明であるが、同糖尿病患者の膵島にアミロイドが高頻度に沈着し、成因との関係が示唆されてきた。1987年に同アミロイドの主成分であるIslet amyloid polypeptide(膵島アミロイド蛋白/アミリン)が同定された。本研究は同蛋白の遺伝子および存在様式等を研究しII型糖尿病の成因と解明と診断法の開発を目的に行われた。初年度の研究実施計画は膵島アミロイド蛋白遺伝子の解析と同蛋白に対する免疫組織化学法とラジオイムノアッセイ法の確立である。同蛋白の一部を固相法による合成したペプチドを家兎に免疫し抗体を作成した。本抗体を用いて免疫組織化学法とラジオイムノアッセイ法を確立した。本法は膵島アミロイドに特異的でありII型糖尿病と膵島アミロイド沈着および膵島アミロイド蛋白の研究に有用である。同遺伝子の塩基配列が他施設から報告されたので、同遺伝子のDNAシ-クエンスを中止した。次年度はII型糖尿病患者における膵島アミロイド蛋白遺伝子の塩基配列の変異の有無についてと免疫組織化学法とラジオイムアッセイ法を用いて同蛋白と同糖尿病との関係および診断法の確立についての研究である。前者については直接シ-クエンス法により現在検討中である。免疫組織化学法により、37名のII型糖尿病患者から剖検時に得られた膵組織中28例(75.6%)に膵島アミロイド沈着を認めた。ラジオイムノアッセイ法により膵島アミロイド蛋白が膵B細胞に存在し、ブドウ糖の刺激によりインスリンと共に分泌されることを明らかにした。更に肥満および糖尿病実験動物において膵島アミロイド蛋白の含量と分泌が増加していることを認め、ヒトII型糖尿病でも同蛋白の合成と分泌の異常が示唆される。ヒト血中同蛋白の測定法を確立した。現在耐糖能障害とII型糖尿病患者について検討中である。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] H.Ohsawa: "Islet amyloid polypeptided inhibits glucoseーstimulate insulin secretion from isolated rat pancreatic islets" Biochemical and Biophysical Research Communication. 160. 961-697 (1989)
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[Publications] A.Kanatsuka: "Secretion of islet amyloid polypeptide in nesponse to glucose" FEBS Letters. 259. 199-201 (1989)
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[Publications] 大澤 春彦: "Islet amyloid polypeptideの分泌調節と膵内作用" Peptide Hormones in Pancreas. 10. 260-264 (1990)
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[Publications] 金塚 東: "ブドウ糖刺激による膵島アミロイド蛋白の分泌" 分子糖尿病学. 1. 67-69 (1990)
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[Publications] H.Ohsawa: "Amyloid protein in somatostatinoma differs from human islet amyloid polypeptide" Acta Endocrinologica. 124. 45-53 (1991)
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[Publications] Y.Tokuyama: "Hypersecretion of islet amyloide polypeptide from pancreatic islets of ventromedial hypothalamicーlesioned rats and obese Zucker rats" Endocrinology.
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[Publications] 金塚 東: "Diabetes Journal" 山之内製薬株式会社, 7 (1990)
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[Publications] 金塚 東: "糖尿病カレントレビュ-" 医歯薬出版株式会社,
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[Publications] 金塚 東: "富士ホルモンカンファランス" 株式会社 トプコ,
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[Publications] 金塚 東: "医学の歩み" 医歯薬出版株式会社,