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1990 Fiscal Year Annual Research Report

膵外細胞におけるインスリン遺伝子発現の抑制機構の解明に関する研究

Research Project

Project/Area Number 01570636
Research InstitutionKYOTO UNIVERSITY

Principal Investigator

津田 謹輔  京都大学, 原子炉実験所, 助手 (10180001)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清野 裕  京都大学, 医学部, 助教授 (40030986)
Keywords糖輸送担体(Glut) / Glut 1 / CAT アッセイ / Hep G2 / HeLa
Research Abstract

膵B細胞の糖認識機構に,糖輸送担体(Glut)が関与している事が明らかになってきた。そこで糖輸送担体のうちgeut 1遺伝子の発現調節機構を解明する目的で、CATアッセイを用いて同遺伝子の5'上流プロモ-タ-領域の解析を行った.ヒトgeut 1遺伝子の5'上流域約1kbをクロ-ニングし,その塩基配列を決定した.転写開始部位より252塩基上流にAPー1結合のコンセンサス配列(APー1配列),104塩基上流にAPー2配列が存在した。123塩基ならびに95塩基上流にはSp1結合のコンセンサス配列(GCbox)が存在した.さらに47塩基上流にCAAT box,31塩基上流にTATA boxを認めた。このGlut 1遺伝子の5'上流域を制限酵素を用いてその上流側より様々の長さに欠失させたDNA断片を,pSVOCATプラスミドのクロラムフェニコ-ルアセチルトランスフェラ-ゼ(CAT)遺伝子の上流に組み込み,種々のCATプラスミドを調製した.ついでリン酸カルシウム沈殿法でこれらのCATプラスミドをヒト癌細胞由来のHep G2ならびにHeLa細胞に導入しCATアッセイを行った.Hep G2細胞では最上流のAPー1配列の欠失のみではCAT活性は変化しなかった.しかしより上流側のGC boxとAPー2配列を欠失させることによりCAT活性の著明な低下を認めた.一方,HeLa細胞でのCAT活性の変化は,Hep G2細胞とほぼ同様の傾向を示すもののCAAT boxの欠失によりその活性が上昇するなどHep G2細胞とは一部異なる結果が得られた.この事からGlut 1遺伝子の転写調節機構は、細胞の種類により一部異なっている事実が明らかになった.

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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