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1989 Fiscal Year Annual Research Report

褐色細胞腫腫瘍マ-カ-としてのエンケファリンの臨床的評価と病態生理上の意義

Research Project

Project/Area Number 01570724
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

児玉 孝也  東京女子医科大学, 内分泌外科, 講師 (30161946)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平山 章  東京女子医科大学, 病院病理科, 教授 (80075217)
藤本 吉秀  東京女子医科大学, 内分泌外科, 教授 (10010167)
Keywordsメチオニン・エンケファリン / ロイシン・エンケファリン / 褐色細胞腫 / アドレナリン
Research Abstract

過去に手術を行った26例の褐色細胞腫については、ホルモン固定パラフィン包理した標本を用い、メチオニン・エンケファリンとロイシンエンケファリンに対して免疫組織化学を行った。その結果、強弱の差はあるものの、すべての褐色細胞腫がエンケファリン陽性であることが判明した。このことは褐色細胞腫がその発生母地である副腎髄質及び髄外クロ-ム親和組織の性質を依然保持していることを示している。また、ノルアドレナリンよりもアドレナリン分泌型褐色細胞腫において、エンケファリンは強陽性のことが多いことも判明した。組織培養においてはエンケファリンがカテコ-ルアミン分泌に対して抑制的に作用すること、アドレナリン分泌型では発作性高血圧が多いことなどを考え合わせると、生理的条件下においてエンケファリンがアドレナリン分泌に対して調節的役割をしていることを示唆しているものと解釈できる。
最近の7例に関しては、手術前、術中、術後に採血し、血中エンケファリン濃度の測定を試みた。採血条件として血清と血漿(クエン酸とアミノペプチダ-ゼ・インヒビタ-であるベスタチンをそれぞれ加えて採血)で行い、同時にカテコ-ルアミンを測定して比較した。ラジオイムノアッセイとしては問題ないという結果が出ているにもかかわらず、いずれの条件下でも血中濃度はあまり高くないということが判明しつつある。これは褐色細胞腫組織中に大量のエンケファリンが含まれていることと、いかにも対照的である。なお実験を続行し確認を要するが、以上のことはエンケファリンというペプタイドは血中に放出されてホルモンとして作用するのではなく、副腎髄質などの組織中で極めて局所的な作用を営んでいることを示唆するものと考えている。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Takaya Kodama: "Augmented enkephalin-immunoreactivity in adrenaline-producing phaeochromocytomas" Virchows Archiv A Pathol Anat. (1990)

  • [Publications] 児玉孝也: "クッシング症候群の症候学ーー診断の契機と発見者からみた疫学的一考察" 内分泌外科. 6. 333-338 (1989)

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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