1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570773
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Research Institution | Hokkaido Tokai University |
Principal Investigator |
三田村 好矩 北海道東海大学, 工学部, 教授 (70002110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 圭輔 北海道大学, 医学部, 講師 (00153841)
和田 龍彦 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90002112)
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Keywords | 人工心臓 / 電磁流体ポンプ / 磁性流体 |
Research Abstract |
1.磁性流体を用いる電磁アクチュエ-タの基本的特性を検討するため、磁場の作用による磁場圧の発生について検討した。磁性流体として、フェリコロイドHC-50(タイホ-工業)を使用した。分散粒子としてマグネタイト(Fe_3O_4)、分散媒としてケロシンを使用している。飽和磁化は37.7±1.6〔KA/m〕である。(1)核磁気共鳴用磁石(磁極直径:25cmφ、ギャップ:5cm)の中央部に、磁性流体を入れたガラスU字管(外形8mm)を用いて測定したところ、磁束0.25Tで22mmHgの磁気圧が得られた。(2)小型アクチュエ-タとしてギャップのある環状鉄心磁気回路を作った。環状鉄心には構造用炭素鋼SS34を用いた。半径:3.5cm、長さ:21cm、断面積:0.785cm^2、ギャップ:1cmである。鉄心にエナメル線1000回巻いてソレノイドを作成した。電流1.75Aの時ギャップに生じた磁束は0.2Tであった。次に、磁性流体を入れたガラスU字管をはさむようソレノイドコイルを固定した。その結果薬4mmHgの磁気圧が得られた。この値は計算値とほぼ一致した。(3)2つのソレノイドをガラス管に沿って並べ、交互に励磁したところ40mm程度の磁性流体の移動を確認した。(4)現在磁気圧を増加するため、鉄心の代わりに比透磁率の高いパ-メンジュ-ルを使用するアクチュエ-タを開発している。 2.磁性流体を球形のゴム袋にいれ、核磁気共鳴用磁石間に置いたところゴム袋が回転精円体の形に変形した。アクチュエ-タとしての可能性を確認した。 3.東北大学流体科学研究所にて磁性流体研究の調査を行った。また研究成果を精密工学会(平成2年3月)、エム・イ-学会(平成2年5月)で発表する。
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