1989 Fiscal Year Annual Research Report
視床下部・下垂体系における除痛メカニズムの実験的研究
Project/Area Number |
01570798
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
大神 正一郎 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (20108690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
代田 剛 旭川医科大学, 医学部, 講師 (10041831)
田中 達也 旭川医科大学, 医学部, 講師 (20108715)
藤田 力 旭川医科大学, 医学部, 助手
米増 祐吉 旭川医科大学, 医学部, 教授 (30038666)
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Keywords | 視床下部 / 下垂体 / 除痛 / モルフィン / ベ-タ-エンドルフィン |
Research Abstract |
期間が短いせいもあるが、最初に考えた実験計画の日程の予定に比べ、研究分担者が外国留学に出発したり、またその後のこまごまとした実験準備に手間どり、予定が大幅に遅れているのが現状である。この遅れは、自分の努力の足りなさにつきるわけで、深く反省している。こんど新しく組み込む予定の実験のシステム、流れこそ出来上がってはいないが、実験の手技や基本枠は、以前から引き続き行ってる部分がかなりを占めるので、実験を軌道に乗せれば、遅れを取り戻せると考えている。 従ってまだ研究実績をまとめる段階には至っていない。これまでの実験結果から、少なくとも視床下部のParaventricular Nucleus(=PVN)が微量のモルフィンに確実に反応を示すことがはっきりしてきたので、PVNを中心とする視床下部が‘痛み'の制御に関与していると確信が持てる様になってきた。そのメカニズムについては、今後の実験に関わってくるが、ラットの実験数をふやし、血中ACTH又はβ-endorphineの測定結果、およびナイロキソンとのかね合い、長期の結果などを加味して、視床下部の除痛機構の解明に一歩でも近づきたいし、良い結果が期待出来ると考えている。今後の実験の遂行に、それほど支障はないと考えているので、年度内に実験の一応の完結を目指して努力する所存である。
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