1990 Fiscal Year Annual Research Report
てんかん脳波の自動分布処理と合成ダイナミック・トポグラフィの臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
01570799
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
古和田 正悦 秋田大学, 医学部, 教授 (50006706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伏見 進 秋田大学, 医学部, 助手 (10221540)
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Keywords | てんかん / 脳波 / 棘波 / トポグラフィ |
Research Abstract |
棘波および鋭波・徐波複合体の自動識別と基調波のトポグラフィに関するソフトウェアを作成した。(1)棘波および鋭波・徐波複合体の自動識別に当っては,2ミリセカンドAD変換された波形上で,間隔が26ミリセカンドある3点を連続して求め,それらを結ぶ三角形の頂点と底辺の中点を結ぶ線の長さが50マイクロボルトにすることによって,棘波および鋭波を基調波からスクリ-ニングし,持続時間が80ミリセカンド以下を棘波として,120ミリセカンド以下を鋭波として同定した。次に,同定された棘波および鋭波の前後の波形の持続時間と振幅を求め,それぞれが200ミリセカンド,150マイクロボルトの場合に高振幅徐波とし,最終的に棘波および鋭波・徐波複合体として自動識別した。(2)基調波トポグラフィの作成に当っては,脳波のパワ-スペクトルを求め,各周波数帯域の平均パワ-の平方根を等価的電位と定義して等電図を作成した。仮想値4点を含む5行6列のマトリックスを2341画素で補間処理を行い,仮想値はそれぞれの近傍の2チャンネルの平均値として算出した。等価的電位の高い部位を赤色系に,低い部位を青色系に10または20配色で表示するように示した。基調波トポグラフィ上に他の要素による視覚表示を合成するために,脳波の解析時間は1エポック2,048セカンドの単位で任意に指定できるようにプログラムし,基調波の処理結果をデ-タ・カ-トリッジに収録した。
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[Publications] Kowada,M.,Yoneya,M.,Miura,S.: "Composed dynamic topography for spikes and sharp waves" Jap.J.Psych.& Neurol.53. 369-372 (1989)
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[Publications] Kowada,M.,Yoneya,M.(Ed.by Uemura K.& Ryu H.): "EEG TOPOGRAPHY 1986" Neuron Pub.Co.(Tokyo), 294 (1990)