1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570820
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
間中 信也 帝京大学, 医学部, 教授 (30107502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
指田 純 帝京大学, 医学部, 助手 (70187152)
平川 誠 帝京大学, 医学部, 助手 (30218771)
喜多村 孝幸 帝京大学, 医学部, 講師 (30186267)
高木 清 帝京大学, 医学部, 講師 (40197059)
小出 貢二 帝京大学, 医学部, 講師 (10161853)
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Keywords | 脳外科開頭術 / 手術支援装置 / コンピュ-タ / CTスキャン / 3次元位置モニタ- / 画像診断法 / 機械的ア-ム / 3次元座標変逆 |
Research Abstract |
CTスキャンの普及を契機として、それまでの頭蓋単純撮影・脳血管撮影・気脳撮影などの投射画像を中心とする画像診断法に変わってコンピュ-タ-による解析を経た三次元的な画像診断法が脳外科の診断の主体を占めるようになった。三次元的位置情報が直接術野に反映できればより的確な位置に開頭・皮質切開を置くことができ、さらに迅速に目標に到達することも可能となるので手術侵襲と手術時間を大幅に軽減することが可能である。我々はこれを実現するため手術中に頭蓋内の位置をCT画像の上に投射して表示する位置モニタ-装置の開発を推進しているが、平成元年度はほぼ申請した通りの成果が達成できた。既に作成されていた3次元位置の検出とCT上への投射のプロトタイプに以下の様に大幅な改善を加えた。〔ハ-ドウェア-〕6関節の機械的ア-ムを3次元位置入力装置として用い、コンピュ-タで各関節の角度を検出して先端位置をモニタ-する装置である。ア-ムの工作精度を上げ、各関節の抵抗を少なくする事により、測定精度を5mm以下に改善した。〔ソフトウェア-〕患者の頭部の位置とCT座標を換算するソフトウェア-を製作した。マウスを用いる対話形式とし、専門的な知識が無いスタッフにも容易に扱えるようなプログラムとし、man-machine interfaceの向上を図った。また、CT画像をコンピュ-タ-に取込む方法をビデオカメラ入力からイメ-ジスキャナ-を用いた方法としたので正確かつ簡便なものとなった。〔臨床への応用〕30例以上の症例について脳神経外科の術中に位置のモニタ-を行った。術中の事であるので精度の正確な測定は不可能な場合があったがほぼ5mm以内の精度が達成でき、十分実用可能である事が判った。また、術中脳脊髄液を吸引するとその量に従って脳実質自体が偏位する事が判明し今後の応用に十分注意する必要が有るとおもわれた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 渡辺英寿: "脳神経外科手術における位置モニタ-用知覚ロボット(ニュ-ロナビゲ-タ)の開発" 月刊ロボット. 70. 117-121 (1989)
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[Publications] 渡辺英寿: "ニュ-ロナビゲ-タ(手術手投)" 脳神経外科. 17. 1097-1103 (1989)
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[Publications] 渡辺英寿: "定位法の支援装置、機能脳神経外科(高倉公明監)" 現代医療社, 15-22 (1989)