1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570848
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
松野 昂士 北里大学, 医学部, 助教授 (80104537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 清子 北里大学, 医学部, 講師 (60050506)
小石 真純 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (70084423)
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Keywords | ヒドロキシアパタイト / 焼結体 / 多孔質焼結体 / 破壊靭性値 / CTスキャナ / 均質性評価 / 人工骨 |
Research Abstract |
1.均一系湿式反応によって合成したヒドロキシアパタイト微粒子(粒子サイズ:数10〜数100nm)の大気雰囲気中での加熱による粒成長について検討を行い,950℃付近から成長速度が急激に増大することを明らかにした。 2.ヒドロキシアパタイトの加圧成形体を一次加圧(一軸加圧)およびそれに引き続いて行う二次加圧(等軸加圧)で調製した。一次加圧を200kg/cm^2の圧力が5分間,二次加圧を1000kg/cm^2で15分間行うことにより,粒子形態,粒子サイズの相違に対応して相対密度が38.3〜53.8%の成形体が得られた。 3.上記成形体を自動温調型電気マッフル炉で焼成し,多孔質ヒドロキシアパタイト焼結体を得た。500℃で30分,1000℃で30分,1150℃で12よ分加熱することにより相対密度が49.4〜85.8%の焼結体を調製した。また,焼結体破断面を鏡面仕上げしたのち表面をクエン酸水溶液で処理して走査型電子顕微鏡観察を行い,粒成長の様子および細孔の形態,大きさ,分布などを明らかにした。 4.ヒドロキシアパタイト焼結体のいくつかについて,破壊靭性値をSEVNG法によって測定し,0.13±0.02〜0.76±0.02MPa・m^<1/2>の値を得た。まだ十分に大きい値とは言えないが,この点に関してはさらに検討を進めていくつもりである。 5.一次と二次の加圧成形体および焼結体について,X線CTスキャナを用いて非破壊内部の均質性評価を行い,線吸収係数に対する線吸収係数の標準偏差の割合で均質性を表す方法を提案した。この方法により,一次加圧成形体が最も均質であり,次が二次成形体であること,焼結体であること,焼結体はこれらに二者に比べて均質性がやや劣ることが明らかにされた。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 松野 昂士: "常圧半回分式反応法によるヒドロキシアパタイト超微細結晶の合成" 材料技術. 9. 231-237 (1991)
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[Publications] 松野 昂士: "不均一系反応によるヒドロキシアパタイトの合成およびそのキャラクタリゼ-ション" 色材協会誌.
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[Publications] 松野 昂士: "CT値によるヒドロキシアパタイト焼結体の均質性評価" 日本セラミックス協会学術論文誌.
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[Publications] 松野 昂士: "多孔質ヒドロキシアパタイト焼結体の破壊靭性" 日本セラミックス協会学術論文誌.