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1990 Fiscal Year Annual Research Report

プロタミン静注後の肺高血圧発生の機序

Research Project

Project/Area Number 01570856
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

円山 啓司  秋田大学, 医学部, 講師 (80125707)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀口 剛  秋田大学, 医学部, 助手 (70221570)
光畑 裕正  平鹿総合病院, 麻酔科々長 (70108934)
Keywordsヘパリン・プロタミン複合体 / 肺高血圧 / トロンボキサン
Research Abstract

前年度の研究の継続として,山羊にヘパリン・プロタミン複合体、非複合体を投与し、血行動態、トロンボキサン濃度を測定し、比較検討した。ヘパリン・プロタミン複合体(HーP)の投与により、一過性の肺高血圧とトロンボキサンの上昇が見られた。又、これらの反応はインドメサシンの投与により抑制された。現在、OKY046(トロンボキサン合成阻害剤)の投与の実験を行っているが、これによっても抑制傾向が見られた。プロタミン拮抗後に一過性肺高血圧が見られるかどうか山羊において検討を行い、プロタミン拮抗後一過性の肺高血圧をもたらすことを確認した。又、より臨床的にするためにヘパリン投与40分後にプロタミンを投与しても同様の変化が見られた。又、ヒスタミンの関与の可能性についての検討のために、HーP投与前後のヒスタミン濃度を測定したが、変化は見られなかった。ヒスタミン2μg/kgと5μg/kgを山羊に投与し、血行動態を調べ、ヒスタミン投与の方が動脈圧の低下が著明でありHーP投与後の血行動態とは異なっていた。又、ヒスタミンによる肺動脈圧の上昇はインドメサシン前投与により抑制されなかった。以上の結果から、山羊におけるプロタミン拮抗後の肺高血圧の主原因は、ヘパリン・プロタミン複合体であり、その機序にはトロンボキサンの放出が強く関与していることが示唆された。
今後、トロンボキサン放出細胸が肺血管内マクロファ-ジ(PIM)であるかどうか検討するために、生後1週間以内の山羊において同様の実験を行うとともに、FITC・ヘパリン・プロタミン複合体を作製し、組識学的検討を行いたい。又、PIMを取り出し、HーPと反応させ、トロンボキサンを放出するかどうか検討する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 堀口 剛: "山羊におけるヘパリン・プロタミン複合体による一過性肺高血圧" 麻酔. 39. S544 (1990)

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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