1990 Fiscal Year Annual Research Report
ショック不可逆性成立における白血球及び白血球由来酵素の役割
Project/Area Number |
01570869
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
小田 利通 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (90041342)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 武徳 鹿児島大学, 医学部附属病院, 助手 (70145499)
鮫島 照子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (10041328)
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Keywords | ショック / 臓器不全 / 好中球エラスタ-ゼ |
Research Abstract |
ショック時の臓器不全発生症には細胞自体の不可逆的破綻と、血管系および細胞間マトリックス等の細胞外成分の機能的および機造的破綻とが関与すると考えられる。本年度はエンドトキシンショック時の白血球と細胞外マトリックスの障害との関係について、主として肝障害の面から検討した。 <方法> 7〜8週令のWistar系雄ラットにエンドトキシンを静脈内投与し、以上のことについて検討した。(1)血中白血球数の変動、(2)肝組織内白血球の浸潤、(3)血中および肝内エラスタ-ゼ活性の変動、(4)肝組織内エラスチンの変化、(5)エラスタ-ゼ阻害薬の効果 <現時点における研究の状況> (1)白血球数の変動に関しては、エンドトキシンにより有意に減少することを確かめた。 (2)肝内白血球の浸潤に関しては、肝組織をヘマトキシリン・エオジン染色し、光顕的に計測した。 (3)エラスタ-ゼ活性は、現時点ではラットにおける活性の測定系が確立されておらず、人の系で行った参考値しか得られていない。現在この点について検討中である。 (4)肝組織のエラスチンの変化に関しては、組織染色を行い検討するよう組織標本を準備している。 (5)エラスタ-ゼ阻害薬の効果については、エラスタ-ゼ阻害薬EIー5046を用いて、上記の項目に対する効果を検討中である。
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