1990 Fiscal Year Annual Research Report
睾丸腫瘍における胎盤様アルカリフォスファタ-ゼ(PLAPーlike)の研究
Project/Area Number |
01570883
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
越田 潔 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (70186667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 和行 岐阜薬科大学, 助教授 (90057365)
打林 忠雄 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (90151894)
久住 治男 金沢大学, 医学部, 教授 (70019537)
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Keywords | 睾丸腫瘍 / 胎盤性アルカリフォスファタ-ゼ / 腫瘍マ-カ- |
Research Abstract |
1986年より集められたセミノ-マ26例、非セミノ-マ13例について、胎盤様アルカリフォスファタ-ゼ(PLAPーlike),及びこれまで精巣腫瘍のマ-カ-として現在臨床で用いられているLDH,HCGーβ,AFPの血清レベルを比較検討しPLAPーlikeの有用性について検討を加えた。セミノ-マに於ける各々のマ-カ-の陽性率はPLAPーlike,LDH,HCGーβが60%であった。PLAPーlikeのみ陽性を示す症例も存在し,これら3者の組み合せによりセミノ-マでは約80%の症例においてマ-カ-陽性と判定され,ここでもPLAPーlikeの有用性が確認された。一方非セミノ-マに於けるPLAPーlikeの陽性率は38%と低く,HCGーβ,AFPがその80%で陽性を示すことから,そのマ-カ-としての意義はセミノ-マの場合と比べて低いものであることが示された。これらの症例においてPLAPーlikeの組織内濃度を検討するにセミノ-マは非セミノ-マの約10倍高いことが判明し,PLAPーlikeのセミノ-マ細胞への特異性が示唆された。このことは免疫組織染色に於いて,PLAPーlikeのセミノ-マ細胞膜への局在が示され,組織・細胞レベルに於いても支持された。さらにセミノ-マの産生するPLAPーlikeの酵素化学的検討を行い,疎水性,糖鎖構成,荷電状態に於いて胎盤の産生するいわゆる胎盤性アルカリフォクスファタ-ゼと異なることを明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 西野 昭夫: "精巣腫瘍患者における血清および組織内胎盤性アルカリフォスファタ-ゼ値に関する検討" 日本泌尿器科学会雑誌. 81. 1506-1512 (1990)
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[Publications] K.Koshida: "Characterization of SeminomaーDerived placentalーlike Alkaline Phosphatase" Urologia Internationalis. 45(Suppl.2). (1990)
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[Publications] K.Koshida: "The role of alkaline phosphatase isoenzyme as tumor markers for testicular germ cell tumors" Journal of Urology. (1991)
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[Publications] K.Koshida: "Placental Alkaline Phosphatase in Seminoma" Thesis from Karolinska Institute. 1-43 (1990)