1989 Fiscal Year Annual Research Report
腎癌特異的モノクロ-ナル抗体を用いた腎癌腫瘍マ-カ-の検索
Project/Area Number |
01570890
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
竹内 秀雄 京都大学, 医学部, 助教授 (70026954)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金丸 洋史 京都大学, 医学部, 助手
西尾 恭規 京都大学, 医学部, 講師 (50180584)
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Keywords | 腎臓癌 / モノクロ-ナル抗体 / 腫瘍マ-カ- / 転移 |
Research Abstract |
腎癌にて腎摘した腎を灌流して得られた細胞より樹立した腎癌細胞株(CCF-RC2)を用いて、BALB/Cマウスに免疫したマウスの脾細胞とミエロ-マ細胞(P3×63-Ag 8,653)を融合させて単抗体2D_3、2E_<11>、3E_<12>を得た。また多価抗体を得る為に、ウサギをCCF-RC2で免疫し、腎癌細胞株に反応するウサギ血清を得た。 対象として、腎癌患者で腎摘前の患者より採血し血清分離し-70℃に凍結保存した24例の血清と、6例の尿を調べた。 一次抗体として単抗体2D_3、2E_<11>、3E_<12>及びウサギ血清を用いて、二次抗体にはアビチン・ビオチン結合させた2D_3、2E_<11>、3E_<12>を用いて腎癌関連抗原の検索をELISAを用いて行なった。 一次抗体として単抗体2D_3、2E_<11>、3E_<12>を用いた場合には、尿、血清ともにELISAで腎癌関連抗原を同定し得た症例は無かった。 一次抗体としてウサギ血清を用いて二次抗体として単抗体を用いた時には24例の血清中3例に陽性を認めた。6例の尿はすべて陰性だった。24例中3例に陽性を認めたことは、陽性率は低いが、腎癌関連抗原が血清中に存在すること、またELISAの検出系の感受性を高めて陽性率を上昇させる可能性があることを示唆し意義深いものと考える。
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