1990 Fiscal Year Annual Research Report
子宮ー胎盤循環網形成におけるbasic FGFの生理的意義についての研究
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01570922
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Research Institution | Yamanashi Medical School |
Principal Investigator |
安水 洸彦 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (80107705)
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Keywords | Basic FGF / Basic FGF測定法 / 胎盤 / 妊娠中毒症 / 胎内発育遅延 |
Research Abstract |
1.生体組織中期のbasic FGF(bFGF)含有量および組織からの放出量の定量法を確立するため、bioassay、ELISA、RIAの各測定法を用い、検討を加えた。Bioassayは3T3細胞への ^3Hーチミジン取り込み法、ELISAは2種のヒト抗bFGF抗体(MAb52、MAb78)によりtwo site法、またRIAは市販のbFGFキットを使用した。各測定法における絶対値には差があるものの、測定値間には良好な相関が得られ、bFGF測定の妥当性が示された。 2.患者の同意を得て採取した妊娠各期のヒト胎盤組織を対象に、bFGF含有量を測定した。その結果、ヒト胎盤内bFGF含有量は妊娠12〜16週に最高値をとり、以後は分娩時まで漸減を続けるという事実を確認した。 3.妊娠中毒症合併胎児発育遅延例では、胎盤中bFGF含量が有量に減少することを確認した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 安水 洸彦、加藤 順三: "ブタ卵巣の莢膜性growth factor生成に対するゴナドドロピンおよびエストロゲンの影響" 日本産科婦人科学会雑誌.
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[Publications] 安水 洸彦、加藤 順三: "Fibroblast growth factorとくにbasic FGFの生物学的作用" 産科と婦人科.
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[Publications] 安水 洸彦、長坂 正仁、長坂 久司、加藤 順三: "ヒト胎盤内basic fibroblast growth factorの妊娠に伴う変動" 日本産科婦人科学会雑誌.
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[Publications] Takehiko Yasumizu,Junzo Kato: "DHAS halfーlife and intrauterine growth retardation" Act Obst Gynaec Jpn.
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[Publications] Takehiko Yasumizu,Masahito Nagasaka,Junzo Kato: "Basic FGF levels in the placentas from patients with severe preeclampsia." Act Obst Gynaec Jpn.