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1989 Fiscal Year Annual Research Report

妊娠末期内分泌環境におけるインスリンの細胞内シグナル伝送機構の変化に関する検討

Research Project

Project/Area Number 01570926
Research InstitutionMie University

Principal Investigator

豊田 長康  三重大学, 医学部附属病院, 助手 (40126983)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉山 陽一  三重大学, 医学部, 教授 (30093131)
一尾 卓生  三重大学, 医学部附属病院, 助手 (90184605)
吉村 公一  三重大学, 医学部, 助手 (50210761)
村田 和平  三重大学, 医学部, 講師 (50115739)
Keywords糖輸送体 / インスリン受容体 / チロシンキナ-ゼ / 妊娠 / ラット / 骨格筋
Research Abstract

妊娠は内分泌の嵐ととも表現されるように、多種多様のホルモンの分泌量あるいはその感受性が大きく変化し、非妊娠時には見られない内分泌環境を形成している。たとえば糖代謝調節に中心的役割を果たしているインスリンについても、分泌増加とともに末梢組織にけおる抵抗性が増大することが知られており、それが妊娠糖尿病の発症、あるいは糖尿病の妊娠時の増悪に深く関わっていると考えられている。本研究は妊娠時のインスリン抵抗性の機序を明らかにしようとする目的で、インスリンの細胞内シグナル伝達機構が妊娠時の内分泌環境においてどのように変化するのかを明らかにすることを目的とする。最近明らかにされたインスリン作用の細胞内機序についての大きな研究成果の一つは、インスリンがその受容体に結合した後の第一歩がチロシン燐酸化酵素の活性化であるということであり、さらにインスリンにより糖輸送体が細胞内の膜分画から細胞膜表面へ移動(translocation)するという発見も見逃せない。そこで、今回は妊娠末期のラットおよび非妊娠ラットを用いて、糖輸送体のtranslocationに変化がないかどうか、また、インスリン受容体のチロンシン燐酸化酵素に変化がないかどうかを検討することとした。
平成元年度はまず糖輸送体のtranslocationが妊娠により変化するかを検討する目的で、ラット後肢筋肉のホモジネ-トからしょ糖密度勾配遠心法を用いて細胞膜分画およびゴルジ膜分画を調製し、cytochalasibB結合法により糖輸送体の数の定量を試みた。しかしながら、一つにはcytochalasinB結合の実験手技がきわめて困難であることも関係しているかも知れないが、妊娠ラットと非妊娠ラットでcytichalasinB結合に有意差は認められなかった。平成2年度にはチロシン燐酸化酵素の活性について検討する予定である。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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