1990 Fiscal Year Annual Research Report
インタ-ロイキン6(ILー6)のヒト胎盤に対する増殖分化機能の解析
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01570930
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| Research Institution | Department of obstetrics & Gynecology, Osaka University Medical School. |
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Principal Investigator |
高木 哲 大阪大学, 医学部, 助手 (10150343)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古山 将康 大阪大学, 医学部, 助手 (00183351)
佐治 文隆 大阪大学, 医学部, 講師 (90093418)
松崎 昇 大阪大学, 医学部, 助手 (30199781)
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| Keywords | インタ-ロイキン6(ILー6) / インタ-ロイキン6レセプタ-(ILー6R) / ヒト繊毛性ゴナドトロピン(hCG) / 繊毛細胞 / 胎盤 / 繊毛性ゴナドトロピン刺激ホルモン |
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| Research Abstract |
我々はヒト胎盤が妊娠経過中にインタ-ロイキン6(ILー6)を産生していることを既に報告した。今回この一般研究(C)により,我々は胎盤由来のILー6が胎盤の内分泌機能,特に繊毛性ゴナドトロピン(hCG)の分泌に関与する重要な調節因子であることを見出した。既ち、妊娠初期正常ヒト繊毛組織を酵素処理し、単細胞浮遊液を作製した後に,リコンビナントILー6(rILー6)にて刺激すると,刺激量に応じたhCGの分泌がみられた。このhCG分泌がILー6レセプタ-(ILー6ーR)を介したものであるかどうかを抗ILー6ーR抗体のPM1を用いて検討した。PM1で前処理した後に繊毛細胞をrILー6で刺激すると,hCGの分泌増加は全く観察されず,基礎値のままであり,これはPM1の繊毛細胞毒性によるものではなかった。以前より繊毛性ゴナドトロピン刺激ホルモン(GnRH)によるhCG分泌系が報告されてきたので、我々はこの系にILー6及びILー6ーR系が関与しているかどうかを検討した。繊毛細胞をPM1で前処理した後にGnRHにて刺激すると,対照群と比較してhCG分泌に有意差が観察されなかった。このことは,GnRH及びGnRHレセプタ-(GnRHーR)系にILー6が関与していないことを示唆した。hCGは妊娠初期に胎児・胎盤系の発育と代謝に重要なホルモンであるが、その分泌調節因子は不明な点が多かったが,今回の我々の研究によって,ILー6及びILー6ーR系によるサイトカイン系が重要な調節因子であり,それはGnRH及びGnRHーR系とは独立して作動している事が明らかとなった。
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[Publications] T.Kameda,et al.: "Production of Interleu Kinー6 by normal human trophoblasts" Placenta. 11. 205-213 (1990)
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[Publications] E、Nishino,et al.: "Trophoblastーderived ILー6 regulates human Choiwnic gonadotnpin release through ILー6 receptor on human tnghoblasts" J.Clinical Endocrinology & Metabobism. 71. 436-441 (1990)
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[Publications] N、Matsuzaki,et al.: "Analysis of immunoregulatory activity of a choiuocareinmaderived factor:,Specific suppression of proliferetiue process of cellーmediated immune reponses including LAK coll generation" J.Repvoductive Immunobogy. 19. 101-114 (1991)
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[Publications] T.Taniguch,et al.: "The enhanced production of placental interleukinー1 during labor and intrautenine infection" Am.J.Obstefncs and Gynecology.
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[Publications] K.Masuhiro,et al.: "Trophoblastーderived ILー1 stimulates the release of human chorionic gonadotropin by activating ILー6 and ILー6 receptor system in first tnimester human trophoblasts" J.Clinical Endocrinology & Metabolisin.
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[Publications] T、Kameda,et al.: "Localization of three subtypes of Fcareceptors in human placenta by immunohistochemical analysis" Placenta.
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[Publications] 松崎 昇,岡田 恭芳,亀田 隆,佐治 文隆,谷澤 修: "免疫学的排除機構からのエスケ-プ〜妊娠〜" 科学評論社, 11 (1990)
