1991 Fiscal Year Annual Research Report
人におけるsteroid sulfatase活性に関する研究
Project/Area Number |
01570937
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Research Institution | Oita Medical University |
Principal Investigator |
宮川 勇生 大分医科大学, 医学部, 教授 (70040607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 博久 大分医科大学, 医学部, 助手 (50210050)
貞永 明美 大分医科大学, 医学部, 助手 (00196205)
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Keywords | ステロイド サルファテ-ス / エストロゲン代謝 / 胎児胎盤機能検査 / 魚鱗症 |
Research Abstract |
研究成績 平成元年から平成2年度にかけて正常月経周期婦人、正常妊婦、正常男子、小児、RXLI[recessive Xーlinked ichthyosis(RXLI)]、RXLI carrierについての白血球細胞中のsteroid sulfatase活性を測定し、その成績を報告してきたが、平成3年度は胎児(臍帯)血15例について検討した。これまでの成績を以下の示す。 正常婦人 0.108±0.028p mol/mg protein/8h(n=12) 正常妊婦 1st trimester 0.104±0.029(n=9) 3rd trimester 0.139±0.029(n=21) 胎児(臍帯)血 0.116±0.024(n=15) 正常成人男子 0.088±0.014(n=18) 小児 0.107±0.019(n=5) RXLI <0.005(n=7) RXLI carrier 0.07±0.018(n=6) Student's t testで正常婦人の値と妊娠後期妊婦の値に(P<0.01)、妊娠前期妊婦の値と後期妊婦の値に(P<0.01)、また、正常婦人の値と成人男子の値に(P<0.001)の有意差を認めた。 さらに、RXLIでは0.005p mol/mg protein/8h以下で極めて低値であった。また、正常婦人とRXLI carrerとの間にも有意差(P<0.05)を認めた。 さらに、本年度はこれらの成績を英文の論文としてまとめた。
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