1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570954
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小宗 静男 九州大学, 医学部, 講師 (10117434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 久 九州大学, 医学部, 助手 (30232549)
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Keywords | EP / 内リンパ / イオン / 蝸牛 / 血管条 |
Research Abstract |
平成元年度,2年度の研究成果から,血管条辺縁細胞の正確な電位,Na^+K^+イオン濃度を同定するためには,どうしても内リンパ側から血管条辺縁細胞へ刺入するアプロ-チが必要であることが判明した。そこで,前庭階に小孔を作成し,ライスネル膜を経由して,内リンパ側から辺縁細胞への電極刺入を試みた。しかしながら,その結果は,血管条外側壁からのアプロ-チによる結果と大差なかった。すなわち,血管条辺縁細胞の電位は,蝸牛中央階の電位よりも,約10mV低く,Kイオンもやや低く,Naイオンはやや高いという結果が得られた。また,血管条内でのイオン濃度勾配は,内リンパ側が,Kが高く,Naは低いという結果であった。また,dataのバラツキもかなり大きかった。以上の結果は,内リンパ経由で辺縁細胞に電極刺入をしても,その結果は,血管条外側壁からのアプロ-チにくらべて,手技的困難さだけが増し,何ら,新しい情報は得ることができなかった。辺縁細胞の定量的解析には,技術的な改良も大事であるが,新たな測定器械の開発が必要と思われる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小宗 静男: "蝸牛血管条内の静止電位およびNa^+,K^+分布" Ear Research Japan. 20. 337-338 (1989)
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[Publications] 村塚 幸穂: "Anoxia時の血管条内イオン濃度変化" Ear Research Japan. 21. 207-208 (1990)
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[Publications] Komune S: "Profiles of resting potentials across the stria vascularis in kanamycinーdeafnened guinea pigs" Eur Arch Otolaryngol.
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[Publications] Komune S: "Changes of monovalent ions acrossthe luminal membrane of stria vascularis during anoxia" Acta Otolaryng.