1991 Fiscal Year Annual Research Report
新しく開発した超音波診断装置による眼病変の計量エコグラフィ-に関する研究
Project/Area Number |
01570978
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Research Institution | Miyazaki Medical College |
Principal Investigator |
澤田 惇 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (10040247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二見 要介 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30238646)
久保田 秀紀 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (90215004)
柊山 剰 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20199178)
尾崎 峯生 宮崎医科大学, 医学部, 講師 (30177216)
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Keywords | 超音波診断 / 超音波反射性 / 定量エコグラフィ- / 眼内膜様病変 / Aモ-ド / Bモ-ド / 増幅感度 |
Research Abstract |
眼内および眼窩病変における超音波診断において超音波反射性の面からの評価は重要である。具体的には、眼内においては点状ならびに膜様病変、眼窩においては点状病変は反射性の強弱から診断され、定量エコグラフィ-と呼ばれている。その際の問題点として、次の2つがあげられている。1つは、Aモ-ドにおける超音波ビ-ムの軌跡が不明確なことである。この点は、Aモ-ドの超音波ビ-ムの方向をBモ-ド画像上に表示できる診断装置が出現したので、これにより解決された。他の1つは比較する組織すなわち強膜からの反射性を病変からのものとは別個にもとめなければならないことであった。1回の測定からこれが算出できれば非常に有用である。この点においても私どもの開発した新しい装置では1回の測定で比較が可能ではあるが、最初にゲインをどこにおくかが問題であることが分かった。このゲインの加減可能の範囲を決定するには、(1)経験的に設定する方法、すなわち先年発表した、クレツツテクニックの装置による結果より決定する。(2)あらかじめ4段階の加減が可能なゲイン幅でBモ-ド画像をとり、それより判断する。しかしながら、今までの成績では強膜からの反射値がゲイン加減可能域にはいらないことが少なくなかったので、正常眼における強膜の反射性を考慮して今後も検討を続ける必要がある。以上の点に留意して現在、成績を収集・整理中である。眼窩病変については、本法の対象となる異物についても同様なことがおこなわれる。以上の結果について、本年度は福岡での第1回日本超音波医学会九州地方会、ならびに台北での中華民国医用超音波学会1991年次総会においてそれぞれ発表した。
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[Publications] 澤田 惇,直井 信久,柊山 剰,丸岩 太,高梨 泰至: "ストアBーモ-ド像の4画面表示の臨床的応用(その1)" 日本眼科紀要. 42. 494-499 (1991)
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[Publications] 内山 荘三郎,松浦 義史,柊山 剰,直井 信久,澤田 惇: "超音波像にて著しい強膜,脈絡膜肥厚を認めた後部強膜炎の1例" 眼科臨床医報. 85. 1862-1866 (1991)
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[Publications] Atsushi Sawada,Jo Fukiyama,Futoshi Maruiwa,Yukio Baba: "A Newly Developed Aー and BーScan Equipment in Ophthalmic Ultrasonography (Proceeding of SIDUO XIII)(Editor:Peter Till)" Kluwer Academic Publishers, (1992)
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[Publications] Atsushi Sawada,Jo Fukuyama,Futoshi Maruiwa,Yukio Baba: "Usefulness of simultaneous display of four different Bーscan images in ocular diagnosis (Proceeding of SIDUO XIII)(Editor:Peter Till)" Kluwer Academic Publishers, (1992)