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1990 Fiscal Year Annual Research Report

網膜神経節細胞の組織塔養とミエリン形成に関する研究

Research Project

Project/Area Number 01570983
Research InstitutionUniversity of Occupational and Environmental Health, Japan

Principal Investigator

高橋 広  産業医科大学, 医学部, 講師 (00129511)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古川 博  産業医科大学, 医学部, 助手 (80131936)
Keywords網膜 / 神経節細胞 / 稀突起膠細胞 / ミエリン / 組織培養
Research Abstract

平成元年度と同様に本年度も網膜神経節細胞の純粋分離培養法の開発を主に行なった。ラットのE14〜19にて実験しているが、一般に密度匂配遠心法では十分な細胞数が必要とし、小動物では困難な場合がある。しかし、多数の胎児ラットを用い、大量の網膜を得た後、Percollの密度匂配遠心法にて細胞分離を試みた。まず、30%の直線状密度匂配遠心法を行ない、ついで、非直線状密度匂配法(50%=1.070、40%=1.058、30%=1.046、20%=1.034、10%=1.022、0%=1.010)を使用した。この方法で網膜神経細胞は密度1.022〜1.058の3グル-プに分離された。培養初期の数日間は各々のグル-プで大、中、小の網膜神経細胞が主に確認できたが、その後はどのグル-プにもMu^^¨ller細胞と考えられるflat cellがまだ多く混入してきた。したがって網膜神経節細胞の純度は低く、満足できる分離条件を得ることはできていない。また、metrizamideの密度匂配遠心法をも検討したが、同様に神経節細胞の純度は低くかった。このように密度匂配遠心法の条件をさらに検討していく必要がある。
ついで、ミエリン形成に関する研究については昨年度の報告書にて述べたように、PolylysineとLaminineを使用することで網膜組織片培養が可能となった。その組織片と稀突起膠細胞とのcoーcultureでは網膜神経節細胞の神経突起に稀突起膠細胞が絡みあっているように培養され、神経突起の成長には稀突起膠細胞が何らかの役割を果たしていることが示唆された。しかし、銀染色や抗ミエリン抗体などの免疫組織化学的手法や電子顕微鏡を使用しているが、現段階では未だミエリンの形成を確認できていない。

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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