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1989 Fiscal Year Annual Research Report

血小板活性化因子(PAF)の神経機能における役割

Research Project

Project/Area Number 01571019
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

土肥 俊博  広島大学, 歯学部, 助教授 (00034182)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 辻本 明  広島大学, 歯学部, 教授 (90034181)
森田 克也  広島大学, 歯学部, 助手 (10116684)
Keywords血小板活性化因子 / Platelet-activating factor / 副腎クロマフィン細胞 / アセチルトランスフェラ-ゼ
Research Abstract

血小板活性因子(platelet-activating factor,PAF)は炎症・免疫関連細胞から分泌され、炎症反応やアナフィラキシ-のリン脂質メディエ-タ-として重要な役割を果たしている。一方PAFは唾液腺或いは脳、神経組織などにおいても産生され、外分泌反応や神経機能の調節因子として働いている等多彩な生理活性を有する可能性が示唆されている。本研究は刺激-分泌反応におけるPAFの役割を明らかにすべく、副腎クロマフィン細胞及び唾液腺腺房細胞におけるPAF動態について検索し、以下の成績を得た。
1.ウシ培養クロマフィン細胞にアセチルコリン(ACh)、30μM適用することにより血小板活性化物質の産生が認められた。カルシウムイオノフォアであるionomycin3μMによってもこの活性化物質の産生がみられた。
2.この物質をシリカゲル薄層クロマトグラフィ-にて精製した後、シリカ60カラムを用いた高速液体クロマトグラフィ-にて分離したところC_<16:0>-PAFのretension timeに一致して活性が検出された。
3.アルカリメタノリシス或いはホスホリパ-ゼA_2処理により活性は消失した。しかる後無水酢酸/ピリジンにてアセチル化することにより活性は回復した。ホスホリパ-ゼc処理によっても活性は消失した。
4.PAF受容体拮抗薬BN52021により血小板活性化作用は拮抗された。
これらの諸性質により、この血小板活性化物質はPAF或いはその類似体であることが示唆された。
5.産生されたPAFは細胞外に遊出せず、細胞内に貯留していた。
6.Lyso-PAF-Aceryl CoAアセチルトランスフェラ-ゼ活性は、ACh適用後短時間に著しく上昇した。この活性の上昇は外液Ca^<2+>を除去することにより減少したが、完全には消失しなかった。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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