1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01571076
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
村田 義純 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (60049997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 博可 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (30050024)
岩澤 忠正 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (30050016)
並木 勇次 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (50050000)
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Keywords | 動揺度 / 打振装置 / ストレンゲ-ジ / 加速度ピックアップ / コンピュ-タ / 客観的評価 |
Research Abstract |
歯の機能の測定の一つに動揺度の測定があるが、日常の臨床においては術者の主観により判断がなされているのが現状であり、客観的評価の必要性が指摘されている。そこで、できるだけ簡便にしかも定量的に歯の動揺度の測定を行うことのできるsystemを開発し、臨床診断の一助となすことが本研究の目的である。 今回、動揺度測定システムとして打振装置とストレンゲ-ジを応用した加圧力センサ-および小型・軽量の加速度ピックアップを用いた移動量センサ-を組み合わせた動揺度センサ-システムの開発研究を行った。 すなわち、まず歯に単一衝撃を加えることができる打振装置を開発した。そして、その打振装置をもちいて単一衝撃を歯に加え、そのときの打振チップの歪率から衝撃加圧力を求め、また歯の打振面と反対面に接着した小型軽量の加速度ピックアップにより衝撃時の衝撃加速度を求め、コンピュ-タによる積分演算処理により最大移動量を求めようとするセンサ-システムの開発を行なった。 しかし開発したセンサ-システムでは被検体の剛性が高い場合は歪率の抽出や衝撃加速度の抽出が可能であったが、剛性が低い場合は測定に問題の生じることがわかった。すなわち被検体の剛性が低い場合や可動性の大きい場合は打振チップの歪が少なくなり、ストレンゲ-ジによる十分な歪率の抽出が行なえない場合が生じた。 そのため、現在金属性である加圧量センサ-のチップをアクリル系等に変更する、あるいはチップ形状を音叉型に変更するなど打振チップの材質および形状の改良をはかることが必要と思われ、現在検討を行っている。
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