1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01571076
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
並木 勇次 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (50050000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 孝親 日本大学, 松戸歯学部, 専任講師 (90153808)
須永 亨 日本大学, 松戸歯学部, 助手 (00216483)
岩澤 忠正 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (30050016)
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Keywords | 動揺度 / 打振装置 / ストレンゲ-ジ / 加速度ピックアップ / コンピュ-タ / 客観的評価 |
Research Abstract |
前年度までに,単一インパルスの打振装置の開発および改良を行い、さらに打振チップの材質および打振距離の検討を行い、アクリルが最も最大加速度の変動係数が小さく再現性にすぐれ、また、打振距離は1.0から2.0mmで変動係数が小さく再現性にすぐれていた。 本年度は、この改良した打振装置を用いて、打振距離を1.0mm、1.5mmおよび2.0mmの設定し、打振方向における人工歯の動揺を,各歯種および歯根膜の厚さの相違により測定を行った、 その結果、以下のような特徴をとらえることができた。 歯種については、最大加速度および持続時間ともに上顎第一大臼歯が最も小さい傾向にあり、次いで上顎第一小臼歯、上顎中切歯の順であった。 歯根膜の厚さについては、最大加速度および持続時間ともに厚い方が大きくなる傾向があった。 打振距離と打振力については、最大加速度は打振力が減少すれば上顎第一大臼歯の歯根膜の厚い場合と薄い場合および上顎第一小臼歯の歯根膜の薄い場合に減少率は大きかった。また、持続時間はすべての場合で変化は認められなかった。 以上のようなことから、今後は、歯は3次元的に動揺することを考えると打振方向だけではなくて3軸方向の測定を行う必要性が考えられる。また、それにともない変位量の測定システムの開発もあわせて行っていきたいと考えている。
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