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1989 Fiscal Year Annual Research Report

自己腫瘍細胞に特異的な細胞障害性リンパ球と抑制T細胞の発生の関連性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 01571109
Research InstitutionKanagawa Dental College

Principal Investigator

新藤 潤一  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (10084758)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小堀 実  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90186784)
笹倉 祐一  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (80121002)
KeywordsIL-2 / 抗CD3抗体 / LAK細胞 / 養子免疫療法 / 口腔癌
Research Abstract

近年、末梢血リンパ球のIL-2単独培養に比べ、IL-2+抗CD3抗体添加培養では得られるLAK細胞数が数十倍〜数百倍になることが知られる様になった。本研究においてもIL-2と抗CD3抗体によるLAK細胞誘導を主軸とすることを決定した。まず培養条件の検討においてIL-2(シオノギ製薬)500U〜1000U/ml、抗CD3抗体25ng/mlの添加時に抗腫瘍活性と細胞増殖の点から、より効率的にLAK細胞が誘導されることを確認した。この条件下ではIL-2単独での培養に比べ、抗腫瘍活性×細胞数で表される総抗腫瘍活性は数倍〜数十倍に増加することがわかった。このことは担癌患者の少量の末梢血を用いた養子免疫療方法の可能性を強く示唆した。またIL-2+抗CD3抗体での培養によって得られる細胞はモノクロ-ナル抗体とフロ-サイトメトリ-を用いた表面抗原の解析によってIL-2単独培養に比べCD8陽性ポピュレ-ション(サプレッサ-/サイトトキシックT細胞)が約2倍に増加していた。さらに表面抗原の詳細な解析を可能とする2カラ-解析において、このCD8陽性ポピュレ-ションのうち80%以上がLeu15陰性のいわゆるサイトトキシックT細胞ポピュレ-ションであることが確認された。今後、このCD8陽性Leu15陰性細胞群の増加が抗CD3抗体添加により特異的に起こる反応か否かを知る目的でIL-2単独で誘導されるCD8陽性細胞群あるいは新鮮末梢血中に存在するCD8陽性Leu15陰性細胞群との比較を行いたい。一方、われわれはIL-2+抗CD3抗体添加混合培養と経動脈的移入法に着目し、口腔癌への臨床応用を実現した。このことは特筆に値する。今後、さらに症例数を増やし、臨床成績の検討と術式の改良を行っていきたい。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 笹倉祐一: "養子免疫療法(LAK療法)を行った口腔癌の1例" 日本口腔科学学会総会.

  • [Publications] 笹倉祐一: "経動脈的養子免疫療法(LAK療法)による口腔癌の治療経験-放射線療法と併用した3例について-" 頭頸部腫瘍学会.

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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