1989 Fiscal Year Annual Research Report
パ-ソナルコンピュ-タを用いた外科的矯正治療のシュミレ-ション
Project/Area Number |
01571117
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
寺田 員人 新潟大学, 歯学部, 助手 (00139312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 功 新潟大学, 歯学部, 助手 (90205633)
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Keywords | 外科的矯正治療 / 術後予測 / 三次元シミュレ-ション / 三次元グラフィックス / X線CT / パ-ソナルコンピュ-タ |
Research Abstract |
本研究は、構造的下顎前突を有する患者のX線CT像フィルムをデ-タとして、パ-ソナルコンピュ-タを用いて下顎骨ならびに上下顎歯列弓を三次元的に診断し、下顎骨を任意に分割・移動し、同時に歯を移動することで術前矯正治療と手術方法の検討ならびに術後の予想のためのプログラムすなわち、外科的矯正治療のための三次元シミュレ-ションプログラムの開発を試み、その有効性について検討した。 外科的矯正治療のための三次元シミュレ-ションプログラムの開発ならびにプログラムの実行に使用したシステムは、CPU(NEC、PC-9801 RL model2)、高解像度カラ-ディスプレイ(NEC、N5924U)、日本語ペ-ジプリンタ(NEC、PR-602R)、イメ-ジスキャナ(NEC、PC-IN506)、デジタイザ、マウスである。 開発した外科的矯正治療のための三次元シミュレ-ションプログラムは4つの部分より構成している。 1.デ-タの作成:X線CTフィルム像のトレ-スをコンピュ-タに入力し、構造物の輪郭線を三次元座標値にした輪郭線のファイルを作成する。2.三次元再構築:複数の構造物の輪郭線のファイルを集めた制御ファイルを作成する。3.シミュレ-ション:下顎骨の分割と移動を二次元投影面で設定し、ファイルの三次元再構築を行う。下顎骨の分割・移動の検討のために、正貎・側貎頭部X線規格写真上の計測点をデジタイザを用いてコンピュ-タに入力し、この三次元シミュレ-ションの結果と比較する。4.三次元グラフィック表示:三次元グラフィック表示は、陰線処理を行った三次元透視図と質感のある図の2種類である。 下顎骨の非対象を有する下顎前突症に応用した。右側が下顎枝矢状分割法で、左側が下顎第一小臼歯部での骨体部骨切除短縮術を想定した三次元シミュレ-ションを行った。結果を三次元グラフィック表示することで、治療後の下顎骨の移動ならびに形態変化の様子を予想できた。
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Research Products
(1 results)