1990 Fiscal Year Annual Research Report
ビスインタ-カレ-タ-の特性をもつ新規オリゴヌクレオチド型制癌アルキル化剤の開発
Project/Area Number |
01571161
|
Research Institution | KITASATO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
膳 昭之助 北里大学, 薬学部, 教授 (80050342)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広谷 聖子 北里大学, 薬学部, 助手 (20050594)
広岡 素子 北里大学, 薬学部, 助手 (20050578)
原田 和穂 北里大学, 薬学部, 助手 (00189698)
梶 英輔 北里大学, 薬学部, 講師 (60050598)
|
Keywords | ビスインタ-カレ-タ- / オリゴヌクレオチド / ピリドカルバゾ-ル / 環変換反応 |
Research Abstract |
ビスインタ-カレ-タ-の特性を有するオリゴヌクレオチド(1)の合成を目標として、1のアグリコンであるellipticine(2),9ーhydroxyellipticine(3),11ーfluoromethyー9ーhydroxyー5ーmethylー6Hーpyrido〔4,3ーb〕carbazole(4),および糖部(3ーacetylー5ーbenzoylー2ーdeoxyー2ーfluoroーDーarabinofuranosyl bromide(5))などの合成を検討した。まず、2は3ーethylー4ーmethylpyridineから出発し、ラクトン化、インド-ルとの縮合、環化を経て合成した。次に3は2と同様の方法で合成を進めたが最終段階には到っていない。4については、まず対応するピリドカルバゾ-ル環の構築を目的として合成を進め、6段階でピリドカルバゾ-ル誘導体(6)を合成することができた。さらに6から4への経路については実験中である。4の別途合成法としてisoxazolineー2ーoxideの塩化チタン(IV)による環変換反応を利用する方法についても検討を加えた。この過程でいくつかの新しい環変換反応をみいだした。糖部の5は、フッ素化などの数段階を経て合成した。今後、これらの合成したインタ-カレ-タ-を用いて種々のオリゴヌクレオチドを合成する予定である。
|