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1989 Fiscal Year Annual Research Report

インタ-ロイキン1の細胞増殖制御に関する研究

Research Project

Project/Area Number 01571233
Research Field 医学一般
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

小野崎 菊夫  名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (20101313)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 笠原 忠  自治医大, 医動物免疫学, 助教授 (60049096)
Keywordsインタ-ロイキン1 / インタ-ロイキン6 / 骨髄性白血病細胞 / 増殖分化 / cAMP
Research Abstract

インタ-ロイキン1(ル-1)により増殖が抑制され、ル-6、IFN-α、β、TNFなどのサイトカインとのコンビネ-ション処理でマクロファ-ジへの分化が誘導されるマウス骨髄性白血病細胞(M1)を用い、ル-1とル-6による分化誘導作用について検討したところ、以下の点が明らかになった。
1.ル-1はル-6によるM1細胞の増殖抑制、分化誘導を増強した。
2.分化誘導に伴い、細胞からのプロスタグランジンE_2(PGE_2)産生が高まった。このPGE_2産生はル-1によっては誘導されず、ル-6によって誘導された。
3.インドメサチン処理でPGE_2合成は完全に抑制されたが、ル-6による分化誘導やル-1の増強作用は抑制されなかった。従って、PGE_2産生は分化の原因ではなく結果であることが明らかになった。
4.ル-1の分化誘導増強活性は、ジブチルcAMP、8-BrcAMPなどのcAMP誘導体やコレラ毒素、フオルスコリンなどの細胞内cAMP濃度を上昇させる試薬で置き換えることができた。しかし、ホルボルエステル(TPA)やCa^<2+>イオノホアでは置き換えることはできなかった。
5.しかし、M1細胞をル-1やル-6で処理しても細胞内cAMP量の増加は認められなかった。一方、コレラ毒素やフオルスコリンで細胞内cAMPの増加がみられた。
6.ル-1、ル-6処理では細胞内Ca^<2+>量に変動は認められなかった。
以上、ル-1はcAMPと同じ作用を示すことが明らかになったが、ル-1がM1細胞で細胞内cAMPを上昇させているという結果うは得られなかった。又、ル-1の作用にはCキナ-ゼゆカルモジュリンの関与はないことが明らかになった。

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] K.Onosaki,K.Kato,S.Inui,Y.Takuwa,and Y.Akiyama: "Signal transduction pathways for ル-1 and ル-6 in differentiating a mouse myeloid leukemic cell line(M1)" J.Immunology.

  • [Publications] 笠原忠,赤星透,角田肇,小野崎菊夫,山岸安子: "インタ-ロイキン1(ル-1)" 臨床病理. (1990)

  • [Publications] 小野崎菊夫,角田肇: "インタ-ロイキン1(ル-1)" 日本臨床. (1990)

  • [Publications] 小野崎菊夫: "インタ-ロイキン1" 治療学. 24(1). 27-31 (1990)

  • [Publications] 小野崎菊夫: "マクロファ-ジからのインタ-ロイキン6産生とその意義" 臨床免疫. 21(12). 1873-1881 (1989)

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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