1989 Fiscal Year Annual Research Report
色素性乾皮症A群のDNA修復および神経学的異常の遺伝学的解析
Project/Area Number |
01571245
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 亀代次 大阪大学, 細胞工学センター, 助教授 (80144450)
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Keywords | 色素性乾皮症 / DNA修復遺伝子 / スプライシング異常 / ノンセンス突然変異 |
Research Abstract |
色素性乾皮症(XP)A群の原因遺伝子&クロ-ニングした(XPAC遺伝子)。XPACcDNAをプロ-ブにして多数のA群×P患者の×PACゲノムおよびmRNAを調べた。サザンブロット解析では異常を認めなかったが、ノザンブロット解析では大部分の症例で著名なmRNA量の減少とサイズの異常を認めた。正常ヒト細胞より、EMBL3ベクタ-に×PACゲノムをクロ-ニングし、エクソンの位置を決めた。×P2OSのA郡×P細胞からも×PACゲノムをEMBL3にクロ-ニングし、エクソンおよびエクソン・イントロン境界部の塩基配列を正常ヒト細胞のそれと比較した。その結果、×P2OSではイントロン3のスプライシングアクセプタ-配列のAGがACに突然変異し、スプライシングの異常がみつかった。しかも、AG→AC変異が新らしい制限酵素部位ができるので、この変異をサザンブロット解析で容易に調べることができる。その結果、20例の日本人A群×P患者のうち、19例がこの変異をもつことがわかった。しかも、19例中16例は2つの対立遺伝子ともこの変異をもっていた。神経症状は殆どなく、皮膚症状も軽い非典型的なA群×Pである×P39OSは、ノザンブロット解析で正常のXPACmRNAが認められたが、cDNAの塩基配列の解析より、CGA→TGAの1ノンセンス突然変異がホモで、見つかった。正常よりもC未側が短い(約80%長)×PAC蛋白がこの患者で生成されていることが予想された。×PACmRNAの時間空間的発現量を調べたところ、マウスでは、胎児期の脳で他臓器よりも発現量の増加が認められた。7か月のヒト胎児(死産児)の脳でも発現量の増加が認められ、A群×Pの多くが神経症状と併発し、ニュ-ロン数の減少を示すことと何らかの関連性が示唆された。
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[Publications] K.Tanaka,I.Satokata,Z.Ogita,T.Uchida,Y.Okada: "Molecular cloning of a mouse DNA repair gene that complements the defect of group A xeroderma pigmentosum" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 86. 5512-5516 (1989)
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[Publications] K.Fukuchi,K.Tanaka,Y.Kumahara,K.Marumo,M.Pride,G.M.Martin,R.J.Monnat: "Incressed frequency of 6ーthioguanineーresisitant peripheral blood lymphocytes in Werner syndome patients" Human Genetics.