1989 Fiscal Year Annual Research Report
日本人の薬物反応個体差とメフェニトイン型チトクロムPー450欠損症
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01571262
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
石崎 高志 国立病院医療センター, 臨床研究部, 部長 (50158747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 寛 国立病院医療センター, 臨床研究部, 室長 (40159033)
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Keywords | メフェニトイン / チトクロムPー450 / ポリモルフィズム / ジアゼパム / 体内動態 / 薬物代謝 |
Research Abstract |
健常成人200名を対象にメフェニトイン(MP)負荷試験を行った。方法は、MP100mgを早朝空腹時に投与し、投与後8名の尿中4ー水酸化MP(4ーHM)をキャピラリ-ガスクロマトグラフィ-により測定した。得られた4ーHMの排泄量の常用対数をヒストグラムに取った所、0.3を境界に明瞭な二相性の分布を認めた。このヒストグラムから得られたpoor metabolizerの頻度は22.5%(45/200)であり、これまでの結果と一致して白人種(約5%)より、日本人にMP型Pー450欠損者が著しく多い事が示された。これら2つの異なるフェノタイプでジアゼパムの代謝及び体内動態がどのように異なるかを検討するため、尿中のジアゼパム及び代謝物(オキサゼパム、デスメチルジアゼパム及びテマゼパム)の高速液体クロマトグラフィ-(HPLC)による分離定量法の開発を行った。筆者らの開発した方法を簡略に述べると、1mlの尿をPH5.3に調整し、βグルクロニダ-ゼ/アリルスルファタ-ゼ(Calbiochem)25μlを加えた後37℃で16hインキュベ-トする。各サンプルに対し、内部標準物質として、プラゼパム250ng添加し、過飽和のリン酸ナトリウム1mlを加えた後、ジクロルタン3mlで抽出する。有機層を分取し、ヘキサン2mlを加えた後6NHCl2mlで逆抽出を行う。塩酸層を分取し、6NNaOHで中和した後、過飽和のリン酸ナトリウムを加えジクロルメタン3mlで抽出する。有機層を蒸発乾固し、残留物にHPLCの移動相150μlを加え、うち30μlをHPLCに注入する。移動相の組成はメタノ-ル:水:トリエチルアミン;70:30:0.1(PH5.5)である。本法によるジアゼパム及びその代謝物の定量限界は1ng/mlであり、各100ng/mlのサンプルを測定した際の日内変動は5%以下であった。今後この方法を用いてMP型Pー450欠損者と正常者でジアゼパムの代謝及び体内動態の相異を比較検討する予定である。
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[Publications] Horai Y,Nakano M,Ishizaki T,et al.: "Metoprolol and mephenytoin oxidation polymorphisms in Far Eastern Oriental subjects:Japanese versus mainland Chainese." Clin Pharmacol Ther. 46. 198-207 (1989)
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[Publications] Horai Y,Fujita K,Ishizaki T: "Genetically determined Nーacetylation and oxidation capacities in Japanese patients with nonーoccupational bladder cancer." Eur J Clin Pharmacol. 37. 581-587 (1989)
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[Publications] Horai Y,Taga J,Ishizaki T,et al.: "Correlations among the metabolic ratios of three test probes(metoprolol,debrisoquine and sparteine)for genetically determined oxidation polymorphism in a Japanese population." Br J Clin Pharmacol. 29. 111-115 (1990)