1991 Fiscal Year Annual Research Report
小児糖尿病患者の生活指導プログラムと看護システムに関する研究
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01571275
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
兼松 百合子 千葉大学, 看護学部, 教授 (20091671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 碧 千葉大学, 看護学部, 教授 (20143315)
野口 美和子 千葉大学, 看護学部, 教授 (10070682)
内田 雅代 千葉大学, 看護学部, 助手 (70125938)
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Keywords | 小児糖尿病看護 / 糖尿病幼児の気貭 / 適応過程 / 小児糖尿病教育用CAI / 小児糖尿病教育資料 |
Research Abstract |
(1)全国の191病院の172病棟、174外来の小児糖尿病看護の現状を調査した資料を分析し、病棟での看護は、内容をきめ工夫している私大病院が多いこと、外来では臨床心理士や保健婦はきわめて少なく、看護婦は大部分の外来で患児や家族と接しているが、工夫や意欲は病棟より低いこと等が明らかにされ、看護婦が更に効果的に関わる方法を明らかにしていく必要性が示唆された。 (2)千葉大学医学部付属病院と千葉県こども病院において、10名のインスリン依存型糖尿病児の気質の特徴と、母親の育児や療養生活の受けとめ方を調査し、糖尿病の幼児と母親への指導に役立つ資料を得た。 (3)初年度より、研究協力者により作成され、協同で改良を加えてきたCAI“ISLAND"について、更に質問数の増加、誤答への応答、シミュレ-ションの強化等最終版作成に協力した。外来ではシミュレ-ションを中心に、コントロ-ル不良児に使用をすすめ、効果を検討している。 (4)昨年度に引き続き、発症直後から毎月1回外来受診時に状況把握と援助を行った14事例について、直面する問題と適応のプロセスを把握すると同時に、援助の適切さについて評価した。 (5)前年度よりすすめてきた糖尿病児と家族のための教育用資料「糖尿病の子どもと家族の生活」の作成について、患児の描いた挿絵やまんがを含めて20項目48ペ-ジのものをまとめた。内容は、本研究の初年度から本年度までに得られた研究成果をできるだけ盛り込み、子どもや家族が抱く疑問や日常当面しやすい問題について記述を試みた。本資料に基づき、発症直後から経過に従った教育を、また成長に伴うついか教育、受験、進学等、小児期のさまざまな場面での指導を、看護の手により効果的に進めていくことができると考えられる。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 兼松 百合子,内田 雅代,他: "わが国の病院における小児糖尿病看護の現状" 小児看護(第9回小児糖尿病カンファレンス発表).
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[Publications] 森川 浩子,兼松 百合子: "外来における小児糖尿病患者教育用CAI:ISLANDの活用" 日本看護科学会誌. 11. 58-59 (1991)
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[Publications] 内田 雅代,兼松 百合子,他: "糖尿病幼児の気貭の特徴と母親の育児や療養生活の受けとめ方について" 千葉大学看護学部紀要. 14. (1992)