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1989 Fiscal Year Annual Research Report

自然言語による画像の知識表現とその利用について

Research Project

Project/Area Number 01580019
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

長橋 宏  山形大学, 工学部, 助教授 (20143084)

Keywords画像処理 / 自然言語による知識表現 / 意味素による語彙分類 / 語彙デ-タベ-ス / オブジェクト指向 / CLOS / 画像処理エキスパ-トシステム
Research Abstract

本研究では、画像および画像処理に関する経験的知識を自然言語で表現することを目的として、文献中で用いられている画像やその処理に関する語彙の抽出と意味的分類を行なった。対象とした文献は、電子情報通信学会の過去5年間に報告された論文誌中の画像処理に関係する約100の論文である。まず、内容がほぼ理解できる程度の文章や句を論文中から抜き出し、漢字仮名交じり文として計算機に入力した。続いて句読点や特定の助詞を基に漢字のみからなる名詞や外来語をプログラムによって取り出し、名詞辞書を作成した。また、助詞や助動詞、語尾活用などについては予め辞書を作成しておき、最長一致法により辞書に登録されていない語を切り出した。この未登録語をさらに分類し、初期の切り出しで得られなかった名詞やその他の品詞について分類を行なって語彙デ-タベ-スを作成した。その結果、上記の文献数に対して、名詞、形容詞、形容動詞がそれぞれ約3600語、65語、190語、また動詞と副詞が約390語と70語という数であった。対象文献数が少なく実用的な語彙登録数には至っていないが、基礎的な実験を行なうためには十分であると考えられる。現在、意味素を導入してこれらの語彙の意味的分類を行なっている。この作業と並行して、オブジェクト指向による画像処理エキスパ-トシステムを作成した。このシステムは、コモンリスプ上でオブジェクト指向を実現するために提唱されたCLOSに準拠しており、しかも画像処理を効率的に実行することが可能である。このエキスパ-トシステム上で、顔画像解析システムを構築した。モデルの記述が容易であることや知識を用いた推論による解析などを効率的に行なうことができるなど、システムの有効性を確認した。今後は、語彙デ-タベ-スと結合させてモデルや画像処理に関する知識の表現を日本語で行なう研究を継続して行なっていく予定である。

  • Research Products

    (4 results)

All Other

All Publications (4 results)

  • [Publications] 長橋宏: "A Query Translation System Based on Map Expressions" 電子情報通信学会論文誌E. E73,1. 155-163 (1990)

  • [Publications] 山家健策: "オブジェクト指向による顔画像解析エキスパ-トシステムについて" 情報処理学会東北支部研究会資料. 1ー2ー3. 1-11 (1990)

  • [Publications] 山本友晴: "画像処理の知識表現に関する語彙解析" 山形大学工学部卒業研究論文. (1990)

  • [Publications] 幕田守: "確信度付けによる位置関係の表現方法について" 山形大学工学部卒業研究論文. (1990)

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Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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