1989 Fiscal Year Annual Research Report
高空間分解能可視画像を利用する低分解能マイクロ波画像の空間分解能改善法
Project/Area Number |
01580033
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
稲村 實 群馬大学, 工学部, 教授 (10011206)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺本 顕武 佐賀大学, 理工学部, 講師 (10011206)
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Keywords | リモ-トセンシング / 多重分光画像 / 熱赤外画像 / マイクロ波画像 / 空間分解能改善 / 分光情報 / 空間情報 / カテゴリ-分解 |
Research Abstract |
〔空間分解能改善手法の理論的進展状況〕MOS-1のMESSRやLANDSATのTM画像から高空間分解能空間情報のみを分離・抽出する事、及びこの空間情報を利用して低空間分解能画像の分解能改善を実現する理論を確立した。本理論では、すでに著者により定式化されているカテゴリ-分解手法を使うもので、可視・近赤外画像から分光情報を捨てても画像のもつ全ての情報を捨てたのではなく、あとに高空間分解能空間情報が残るという、今まで誰も考えたことの無かった発想が本理論の大きな特徴であり、かつ鍵である。 〔画像処理アルゴリズム上の進展〕本理論をマイクロ波画像と類似の熱赤外画像に対して検証したものが図(1)〜(4)である。(1)は低空間分解能熱赤外画像であり、これを縦横各12倍(面積比で144倍)に分解能改善したものが(2)である。また、(3)と(4)は(1)と(2)の拡大画像である。この結果は、本理論の正当性のみならず、必要性、及び熱赤外画像やその他の画像の分解能改善への適用可能性と有効性を示している。 〔衛星デ-タの収集状況〕本研究の最終目標はマイクロ波画像の空間分解能を改善する事であり、対象地域を青森から北海道南部にかけてのMOS-1デ-タのMESSR画像やマイクロ波画像を踏査している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 稲村實: "リモ-トセンシング低空間分解能熱赤外画像の空間分解能改善" ACTIVE<技術論文集・九州>. 3. 185 (1989)
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[Publications] 稲村實・大里孝: "カテゴリ-の反復処理によるリモ-トセンシング画像の解析" 日本リモ-トセンシング学会 第9回学術講演会論文集. 9. 201-202 (1989)
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[Publications] 稲村實: "赤外線を利用した物体検地センサ-" 日本医事新報. 3404. 141 (1989)
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[Publications] H.Toyota,S,Fujimura and M.Inamura(M.G.Singh ed.): "Remote Sensing:Classification of Multispectral Images(in SYSTEMS & CONTROL ENCYCLOPEDIA)" Pergamon Press, 8Volumes (1989)