1990 Fiscal Year Annual Research Report
協調型問題解決を用いた連続音声生成モデルと音声理解システムに関する研究
Project/Area Number |
01580036
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
小川 均 立命館大学, 理工学部, 助教授 (40116009)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松村 雅史 大阪電気通信大学, 工学部, 講師 (80209618)
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Keywords | 協調型問題解決 / エ-ジェント / 連続音声合成 / 音声理解 / 声道モデル |
Research Abstract |
1.音声合成モデルとして声道モデルをつぎの調査・解析により決定した.このモデルは声道を用いているので母音が対象となる. (1)磁気共鳴映像法を用いた三次元声道形状の計測により,舌の正中断面形状の曲率関数モデルを提案し,前舌部の2点の位置より曲率関数の最大点を推定し,舌形状の推定を行った. (2)声道断面形状を二次曲線でモデル化し,舌と口蓋の距離より声道断面積を推定した. (3)頚部インピ-ダンスと音声ピッチとの相関について,頬部間インピ-ダンスを考慮して解析し,両者に相関があることを確認し,相関式を提案した. 2.1.で提案した声道モデルに基づいて,協調型問題解決を用いて連続音声の合成を行った. (1)連続音の発声要求に対して,舌や口唇等の形や動作速度の制限があり,これらの制限をすべて満たすようにする必要がある.各々の音における制限・制約間の干渉を解決するために協調型問題解決を用いた. (2)システムの実現には混成型問題解決器PSA(Problem Soluing,Agent)を用いた.エ-ジェントとしては,各音に対応するものの他に,各音の時間を調整する時間エ-ジェント,処理結果をまとめる統合エ-ジェントを用いた. (3)合成音は,単独音を並べたよりも,より自然な声であった.また,声道の変化により発声される「や」「ゆ」「よ」「わ」が合成できることを確認した.
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