1990 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝性網膜変性症ラットにおける白内障・小眼球症疾患モデル動物の育成と遺伝学的解析
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01580047
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
柳生 茂 藤田学園保健衛生大学, 医学部・総合医科学研究所・実験動物, 助手 (10200479)
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Keywords | ガラクト-ス / RCS / n / 網膜変性 / 白内障 |
Research Abstract |
40%ガラクト-ス添加飼料を生後3週齢のRCS/Nーrdy/rdyーp/p,RCS/Nーrdy/+-p/p,RCS/Nーrdy/rdy-P/pの3系統に与えたところ、実験開始後7日目においてRCS/NーP/pにおいて2雄10匹中2匹において水晶体の混濁がみられた。雌においても10匹中3匹において肉眼的な水晶体の混濁がみられた。RCS/Nーrdy/rdyーp/p,RCS/Nーrdy/+-P/pにおいても同種の結果が得られ実験開始後14日目においては雄10匹中10匹において水晶体の混濁が見られ、雌においても10匹中10匹において水晶体の混濁が見られた。RCS/Nーrdy/rdyーP/pにおいても10匹中10匹において水晶体の混濁がみられた。これ以後、Diet reversalについて検討するため10匹中5匹については、通常の固型飼料を与え、他の5匹については、40%ガラクト-ス添加飼料を15週齢まで与えた。15週齢において解剖し組織学的検索を行なったところ、網膜変性に対してガラクト-スは何も影響しないことがわかった。BNラット(aabbHHPP)とRCS/Nーrdy/rdyーp/p(aaBBhhpp)と交配させF_1においてはブラックの動物、F_2においてはブラックピンクアイ(aaBBpp)とブラウンピンクアイについて組織標本を作ったところ、網膜変性(rdy)の遺伝子は、どちらにも同じ割合でみられた。
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