1989 Fiscal Year Annual Research Report
石油系新溶剤ノルマウンデカンのクリ-ニング性能と酸素の応用に関する研究
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01580072
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| Research Institution | Osaka City University |
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Principal Investigator |
藤井 富美子 大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (40047056)
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| Keywords | ドライクリ-ニング / 石油系溶剤 / n-ウンデカン / 水溶性よごれ / 粒子よごれ / 可溶化水 |
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| Research Abstract |
塩素系およびフッ素系ドライクリ-ニング溶剤の代替溶剤として石油系新溶剤n-ウンデカンのクリ-ニング性能を水溶性よごれ、および油・粒子混合よごれについて、従来の石油系溶剤と比較検討するとともにこれらの除去に及ぼす可溶化水の影響を検討した。得られた成果の概要はつぎのようである。
1.界面活性剤Aerosol OT溶剤溶液による最大可溶化水分量はn-デカン>n-ウンデカン〜核水添処理溶剤>ストッダ-ドソルベント(従来品)の順で、低芳香族炭化水素のほうが芳香族炭化水素を含む溶剤よりも大きい。
2.水溶性よごれの除去は可溶化水分量の増加とともに増大し、最終的によごれは溶剤中の可溶化水〔NaCL〕_Sと繊維の吸着水〔NaCL〕_Fの間に分配される。その分配比〔NaCL〕_F/〔Nacl〕_Sはn-ウンデカン<核水添処理溶剤<n-デカン<ストッダ-ドソルベンドの順になる。
3.油・粒子混合よごれの洗浄性はn-ウンデカン、n-デカン、核水添処理溶剤などの低芳香族炭化水素のほうが芳香族炭化水素を含むストッダ-ドソルベントにくらべてすぐれている。
4.可溶化水は、油・粒子混合よごれの洗浄性を低下させるが、界面活性剤に対する水のモル比が小さく、常に一定であれば洗浄性の低下は生じない。
以上の結果をふまえ、平成2年度では、さらに、界面活性剤溶剤溶液に可溶化された水の状態を詳細に検討し、よごれの除去との関係を考察する。
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