1989 Fiscal Year Annual Research Report
エキスパ-トシステムによる栄養指導効果の判定方法の研究-栄養摂取面を中心にして-
Project/Area Number |
01580077
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Research Institution | Fukuoka Women's University |
Principal Investigator |
早渕 仁美 福岡女子大学, 家政学部, 助教授 (90145178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 正人 産業医科大学, 医学部, 助教授 (90038761)
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Keywords | 人工知能 / エキスパ-トシステム / 食事診断 / 栄養所要量 / 食品構成 / 食事調査システム |
Research Abstract |
1.食生活実態調査から得られるデ-タを栄養摂取面、食品摂取面、生活態度面から整理し、それらの情報を組み合わせてエキスパ-トシステムにより総合的に診断する方法を検討した。 (1)第一段階として、三大栄養素の過不足とバランス、動物性たん白質のとり方等から結論を導き、食品摂取面、ビタミン・ミネラルのチエックについての診断文を追加する形をとった。しかし栄養素と食品の個々の変数は互いに関連し合っており、各々のル-ルから推論され出力された診断文には重複や矛盾がみられた。またル-ルの多くを数式で表現したために理解しにくく、人工知能らしさを出しきれなかった。 (2)上記の問題を解決するために、食べ方のパタ-ン化を行い、エネルギ-と主食・主菜・副菜の過不足、油脂とたん白質のとり方、アルコ-ルと砂糖のとり方を組み合わせ、主菜・副菜源食品、ミネラル・ビタミンのとり方等を関連づけること、変数を整理して無駄を省き限定詞をできるだけわかり易い言葉で表現すること、個々の判定基準に矛盾が生じないことに注意してル-ルを作成した。 2.パ-ソナルコンピュ-タNEC PC-9801VM11(640Kバイト)に40メガのハ-ドディスクを外付けし、エ-エスア-ルインタ-ナショナル株式会社の「EXSYS PROFESSIONAL」を用いて、知識ベ-スの構築を行った。今回は診断対象を食事療法をしていない標準体型の人のみとし、結論は271、限定詞は46、変数は47、作成したル-ルは1143であった。必要なデ-タを手入力するか、デ-タファイルを読み込ませて推論を実行させ、診断結果を画面とプリンタ-に出力させることができるようになった。 3.栄養所要量の改訂に伴う個人別栄養所要量の算出方法の見直しと、それに合致する食品構成の求め方、および各々の判定基準の検討を行った。 4.学生および食知識のない若い男性を対象に食事調査を行い、情報の収集と調査方法の検討を行い、新しい調査システムを開発した。
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Research Products
(1 results)