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1989 Fiscal Year Annual Research Report

住生活の指標化に関する予備的研究

Research Project

Project/Area Number 01580085
Research InstitutionJapan Women's University

Principal Investigator

沖田 富美子  日本女子大学, 家政学部, 助教授 (30060669)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阿部 祥子  日本女子大学, 家政学部, 助手 (10060667)
Keywords人間らしい住まい / 人間らしく老いる / 住生活の条件策定 / 予備的研究 / 住まいの基本的項目の再設定 / 本人・家族・住宅
Research Abstract

本研究は、細菌の住宅取得難や環境の悪化なとにより住生活の質が低下し、「人間らしい住まい」の確保や維持が困難になっていること、一方わが国が、世界にも稀な速さで高齢化更には高齢社会を迎えつつある点に注目し、人間らしく老いていく上で最低限必要とする住生活の条件策定を目的とした予備的研究である。
問題の所在を明らかにするため、本当に人間らしい生活を可能とし、老いていく上で必要とされる住まいの基本的項目を設定し、実態調査を行った。調査内容は、本人(健康や生活行動など)・家族(同居の仕方や生活形態など)・住宅(居住環境や住生活、住意識など)の3つの側面である。
調査は、昭和22年に建築され、集合住宅での居住経験が長いと思われる都営高輪アパ-ト(以下高輪)、反対に昭和58年から分譲が開始され、居住経験の短いと思われる公団清新北ハイツ(以下清新)おいて行ない、60才以上の老人のいる家庭を対象とした。(高輪86人・平均年令70.6才、清新81人・同70.0才:夫婦世帯の割合高輪44%、清新6%)
結果は、(1)健康である割合は高輪(53%、清新46%)に高い
(2)家にいる割合は高輪(74%、清新57%)に高い
(3)着替えや日用品の買物などのような基本的な日常行動は、本人が出来るものの、年金などの書類書きや銀行や郵便局での出し入れなどやや細かい作業は若干困難をともなっている
(4)近所付き合いは、高輪の方が積極的である
(5)住宅に対する満足は清新(73%、高輪43%)に高い
などの知見を得た。次年度は、同一調査を同一人に行う予定であった。当初の目的を遂行するには、細部にわたる経年的な3つの側面の変化を事例的に追うことの方がよいと考えられ、手法の変更を予定している。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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