1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01580086
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Research Institution | Sugiyama Jyogakuen University |
Principal Investigator |
加藤 雪枝 椙山女学園大学, 家政学部, 教授 (10065021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 純子 椙山女学園大学, 家政学部, 助手 (30191414)
橋本 令子 椙山女学園大学, 家政学部, 講師 (80139964)
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Keywords | 生活環境 / 六色配色 / 感情効果 / 知覚構造 / 誘目性 / 視認性 / インテリアの配色 / リビングル-ム |
Research Abstract |
背景色のある六色配色の感情効果は現代性、評価性、力量性、暖かさの因子で表現される。現代性の因子には背景がダルオレンジで、構成色が6色共にvあるいはbト-ンであり、各種の色相から構成されているものが貢献する。評価性の因子では色相数を3〜4色程度に制限し、ト-ンを異にした同系色や類似色を組合せる。このとき背景色と同色相または類似色を構成色中に加えることによってこの因子を高めることができる。力量性はト-ンがd、b、dp、Bkなどから成立つたものである。暖かさの因子は暖色系の色によって構成されているものが寄与する。 生活環境下における被服の知覚構造を調べるため生活場面、被服スタイル、被服の色を各々組合せて実験を行った。その結果、目立つものに注目する誘目性と発見のしやすさ、認められやすさである視認性が生ずる。各生活場面により目の動きに変化が認められた。そして被服の色は形よりも影響が大きく、周囲の色に比較し明度や彩度の差が大きい色が注視性が高いことが明らかになった。 リビングル-ムの感情効果は洋室、和室共に評価性、活動性であり、洋室では暖かさ、和室では冷たさの3因子であらわされる。洋室、和室共に評価性の高いものは、類似性の配色が主体となっており、これに反対色または無彩色が加わって構成されている。色相は3〜4色でまとめられており、ト-ンに変化をつけたものがこの因子を高める。活動性の因子の高いものはbト-ンの明るい色が使用され、しかも壁がWまたはpト-ンとなっている。また、全体が明るいト-ンで構成され、テ-ブルとサイドボ-ドに濃い色が用いられた場合にこの因子に貢献する。暖かさの因子では暖色系の色およびWが用いられている。冷たさの因子では壁やカ-テンにW、またはmGyが入ることによって、また、PB、G系の色が多い場合も同様の効果をあらわす。
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