1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01580116
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
山地 啓司 富山大学, 教育学部, 教授 (50012571)
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Keywords | 階段式トレッドミル / 運動プログラム / Stepping作業 / 休息 / 最大酸素摂取量(Vo_2max) / 酸素摂取水準(%Vo_2max) / 酸素負債閾値(AT) / モ-ズレイ性格検査 |
Research Abstract |
階段を用いた運動プログラム作成の基礎的研究のために、(1)従来広く用いられている運動様式であるトレッドミル走・歩と階段式トレッドミル昇行時の生理学的応答に関する比較研究 (2)階段式トレッドミルを用いて、各種スピ-ド(20、30、40m/min)における階段昇降運動時の休息欲求とその時の生理学的応答あるいは個人の性格との関連性を究明することを目的とした。なお、最大および最大下作業中のVo_2はダクラスバッグ法で、また心拍数(HR)は日本電気三栄製の心電図モニタ-で測定した。その結果、次のような知見が得られた。 (1)Vo_2-HR直線はトレッドミル走・歩行および階段式トレッドミル昇行の三運動様式にほとんど差がなかった。なお、階段式トレッドミル昇行時のVo_2とHRとの回帰直線はHR(beats/min)=66.3+2.46Vo_2(ml/kg・min)(γ=0.77)であった。(2)Vo_2max改善の下限の運動強度が40〜50%Vo_2maxであることが知られているが、それは階段式トレッドミル昇行時では心拍数が120〜135拍/分に相当する。ただし、HR-%Vo_2maxの直線は、HR(beats/min)=69.76+1.27%Vo_2max(%)(γ=0.72)となった。(3)階段式トレッドミル昇行中に生ずる休息欲求はSteppingスピ-ドと密接な関係がある。すなわち、steppingスピ-ドが速くなくにつれて、休息欲求が生じた時点の%Vo_2maxが高い。(4)各stepping・スピ-ドにおける作業時間は作業回数が増えるにしたがって短縮した。これらの作業時間の長さと休息欲求が生じた時の%Vo_2max、%HRmaxなどとの間に密接な相関関係が認められなかった。(5)これらの作業時間の長さと個人のモ-ズレイ性格検査における外向性尺度(E)との間に統計的に有意な負の相関関係が認められた。
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Research Products
(2 results)