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1989 Fiscal Year Annual Research Report

小児骨折および骨粗鬆症に関する基礎的研究-運動およびCa摂取量の違いが骨硬度・骨成分に及ぼす影響-

Research Project

Project/Area Number 01580131
Research InstitutionGifu Pharmaceutical University

Principal Investigator

西田 弘之  岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (80082999)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉浦 春雄  岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (40187646)
Keywords骨硬度 / 骨成分 / 骨発育 / 運動負荷 / Ca摂取量
Research Abstract

近年、増加傾向にある小児の不可解な骨折や老齢期における骨粗鬆症の増加原因を究明する目的から、運動およびCa摂取量の違いが骨硬度や骨成分に及ぼす影響について、マウスを使用し行った。
なお、本年度は小児の骨折に焦点をあて、発育期における実験を行いその結果の概要は次の如くである。
1.骨発育…(1)骨重量:雌雄で傾向を異にしており、雄はCa摂取量の多少に拘らず非運動群に比し運動群が優れるのに対し、雌では、どの剖検時とも運動の影響により、むしろCa摂取量の違いの方が大腿骨重量への影響が強い傾向が認められた。(2)骨長:4群間で一致した傾向が認められなかった。
2.骨硬度…雌雄とも、ほぼどの剖検時においても運動負荷+普通食群が最も優れた結果を示し、この傾向は殊に雄において強く、実験開始後9週間目(13週齢)以降では、他の群に比し有意差が認められた。また、この差は週齢を追う毎により顕著であった。
3.骨成分…大腿骨中のCa、P濃度は、いずれも発育に伴い増加の傾向がみられたが、低Ca食群は普通食群よりも低値を示した。また低Ca食群のうち運動群と非運動群を比較すると、前者の方が良好な結果を示した。大腿骨中のコラ-ゲン濃度は、雌雄とも非運動群に比し運動群の方が高値を示し、殊に雄で顕著に認められた。
4.血清Ca、P値…各群とも週齢による上下変動は認められたが、4群間では差は認められず、Ca(7〜9mg/dl)、P(8〜11mg/dl)とも、ほぼ正常範囲にあった。以上の結果、発育期における運動やCa摂取の影響について経時的変化を明らかにすると同時に、この時期における適度な運動やCaの充足が骨硬度や骨成分、しいては骨発育に、いかに重要であるかが示唆された。

URL: 

Published: 1993-03-26   Modified: 2016-04-21  

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